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徒
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ともがら
ふりがな文庫
“
徒
(
ともがら
)” の例文
我答へて彼に曰ひけるは、かれら逐はれしかども前にも後にも四方より歸れり、されど汝の
徒
(
ともがら
)
は善くこの
術
(
わざ
)
を習はざりき 四九—五一
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
冷静
(
れいせい
)
なる
社会的
(
しやくわいてき
)
の
眼
(
め
)
を
以
(
もつ
)
て
見
(
み
)
れば、
等
(
ひと
)
しく之れ
土居
(
どきよ
)
して
土食
(
どしよく
)
する一ツ
穴
(
あな
)
の
蚯蚓
(
みゝず
)
蝤蠐
(
おけら
)
の
徒
(
ともがら
)
なれば
何
(
いづ
)
れを
高
(
たか
)
しとし
何
(
いづ
)
れを
低
(
ひく
)
しとなさん。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
朋友
(
ともだち
)
に
信
(
まこと
)
ある事人も
恥
(
はづ
)
べき事也、しかるを心なき
徒
(
ともがら
)
かの
糞
(
ふん
)
をたづねありき、
代見立
(
しろみたて
)
の
糞
(
ふん
)
あればかならず
種々
(
しゆ/″\
)
の
術
(
じゆつ
)
を
尽
(
つく
)
して雁のくるをまちて
捕
(
とら
)
ふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
破廉恥
(
はれんち
)
の
市井
(
しせい
)
売文の
徒
(
ともがら
)
、あさましとも、はずかしとも、ひとりでは大家のような気で居れど、誰も大家と見ぬぞ悲しき。
あさましきもの
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
富めるものはおほく
愚
(
おろか
)
なりといふは、
晋
(
しん
)
の
三七
石崇
(
せきそう
)
唐の
三八
王元宝
(
わうげんぱう
)
がごとき、
三九
豺狼
(
さいらう
)
蛇蝎
(
じやかつ
)
の
徒
(
ともがら
)
のみをいへるなりけり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
▼ もっと見る
彼妙音の女怪の一人此舟の中に來ぬこそ殘惜しけれ。その容色はいと好しとぞ聞く。さるものを待遇せんは、わが
徒
(
ともがら
)
の
難
(
かた
)
んぜざるところぞ。われ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
天台寺の住寺とは
佯
(
いつは
)
り。まことは
切支丹
(
キリシタン
)
婆天蓮
(
バテレン
)
の
徒
(
ともがら
)
と思ひしが、それも
佯
(
いつは
)
り。そのまことは、かゝる山中に潜み隠れ居る山賊夜盗の首領なりしかと今更に肝を消しつ。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
しかし、国法のこころは、人を罰するをもって、最高なりとはせぬものでおざる、罰法は元、それによって、兇悪の
徒
(
ともがら
)
も
真
(
まこと
)
の道に生き直るための罰でなければなりません。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
新に生れたる
徒
(
ともがら
)
の目を
避
(
よ
)
きて
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
また善く何故に彼等この非道の
徒
(
ともがら
)
とわかたれ、何故に彼等を苛責する神の復讎の怒りかへつて輕きやを見るをえん 八八—九〇
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
四三
管仲
(
くわんちゆう
)
、
四四
九
(
ここの
)
たび諸侯をあはせて、身は
四五
倍臣
(
やつこ
)
ながら富貴は列国の君に
勝
(
まさ
)
れり。
四六
范蠡
(
はんれい
)
、
四七
子貢
(
しこう
)
、
四八
白圭
(
はつけい
)
が
徒
(
ともがら
)
、
四九
財
(
たから
)
を
鬻
(
ひさ
)
ぎ利を
逐
(
お
)
うて、
巨万
(
ここだく
)
の
金
(
こがね
)
を
畳
(
つ
)
みなす。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
若し相識らぬ人の、我等の狂態を見たらんには、定めて
尋常時
(
つねのとき
)
に及びて行樂する
徒
(
ともがら
)
となすなるべし。ポツジヨのいふやう。女子の美は羅馬に
若
(
し
)
くはなし。君はいかにおもひ給ふか。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
雨はかれらを犬のごとくさけばしむ、かれら
幸
(
さち
)
なき神なき
徒
(
ともがら
)
、
片脇
(
かたわき
)
をもて片脇の
防禦
(
ふせぎ
)
とし、またしば/\反側す 一九—二一
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
立たせ給へといへば、一座の人々
忽
(
たちま
)
ち
面
(
おもて
)
に血を
灌
(
そそ
)
ぎし如く、いざ
一四二
石田増田が
徒
(
ともがら
)
に
今夜
(
こよひ
)
も
一四三
泡
(
あわ
)
吹
(
ふ
)
かせんと勇みて立ち
躁
(
さわ
)
ぐ。
秀次
(
ひでつぐ
)
木村に向はせ給ひ、
一四四
よしなき
奴
(
やつ
)
に我が
姿
(
すがた
)
を見せつるぞ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
“徒”の意味
《名詞》
(かち)徒歩。
(かち)江戸時代、騎乗を許されなかった下級の武士。
(ただ)普通。凡庸。ありきたり。
(ただ)何事も無いこと。
(むだ)役に立たない、効果の無い又は不要に贅沢なもの。
(ト)仲間。同類の人。
(ズ)五刑の一つ。懲役刑。一年から三年まで半年毎に五段階設けられた。
(出典:Wiktionary)
徒
常用漢字
小4
部首:⼻
10画
“徒”を含む語句
徒歩
徒然
徒事
基督教徒
聖徒
徒爾
徒輩
徒労
清教徒
悪徒
徒為
徒士
徒渉
博徒
徒弟
徒跣
徒党
兇徒
耶蘇教徒
徒手
...