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片脇
雨はかれらを犬のごとくさけばしむ、かれら
幸なき神なき
徒、
片脇をもて片脇の
防禦とし、またしば/\反側す 一九—二一
岡町で
中食をして、
三國から
十三の
渡しに
差しかゝつた
時は、もう
七つ
頃であつた。
渡船が
込み
合つてゐるので、
玄竹は
路の
片脇へ
寄つて、
待つてゐた。
わたしなども今から二十年ほどまえに、奈良の
二月堂に献上するという青竹の
束が、あの交通の多い街道の
片脇に、いくらもころがしてあるのを見たことがある。