“かたわき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
片傍58.3%
片脇33.3%
片側8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
片傍かたわきに、家来衆、めしつかわれるものの住むらしい小造りな別棟、格子づくりのうちがあって、出窓に、小瓶に、山吹の花の挿したのがのぞかれる。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
岡町をかまち中食ちうじきをして、三國みくにから十三じふそわたしにしかゝつたときは、もうなゝごろであつた。渡船とせんつてゐるので、玄竹げんちくみち片脇かたわきつて、つてゐた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
畔柳の住居すまひを限として、それよりさきは道あれども、まらうどの足をるべくもあらず、納屋、物干場、井戸端などの透きて見ゆる疎垣まだらがき此方こなたに、かしの実のおびただしこぼれて、片側かたわきに下水を流せる細路ほそみちを鶏の遊び
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)