“かたかわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
片側100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御案内の通り片側かたかわ籾倉もみぐらで片側町になって居りまして、竹細工屋、瀬戸物屋、烟草屋たばこやが軒を並べて居り、その頃田月堂という菓子屋があり、前町を出抜けて猿子橋にかゝりますると
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
このまま河岸を出抜けるのはみんな妙に物足りなかった。するとそこに洋食屋が一軒、片側かたかわを照らした月明りに白い暖簾のれんを垂らしていた。この店の噂は保吉さえも何度か聞かされた事があった。
魚河岸 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
片側かたかわは樹と竹藪に蔽われて昼なお暗く、片側はわが歩む道さえ崩れ落ちはせぬかとあやぶまれるばかり