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小間使
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こまづか
ふりがな文庫
“
小間使
(
こまづか
)” の例文
照彦
(
てるひこ
)
様はまもなく台所で見つかって、お母様のお
部屋
(
へや
)
へ引かれてゆく
途中
(
とちゅう
)
、
小間使
(
こまづか
)
いの手の
甲
(
こう
)
に歯あとの残るほどかみついて、また一つ
罪
(
つみ
)
がふえた。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
義弟の佐賀町の廻船問屋石川佐兵衛の店では、仙台藩時代の彼の
緻密
(
ちみつ
)
な数算ぶりを知っていたので手を開いてむかえた。働きものの小娘は気むずかしい
伯母
(
おば
)
の
小間使
(
こまづか
)
いになった。
旧聞日本橋:08 木魚の顔
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
仕事
(
しごと
)
やのお
京
(
きやう
)
さんは
八百屋横町
(
やほやよこちやう
)
に
按摩
(
あんま
)
をして
居
(
ゐ
)
る
伯父
(
をぢ
)
さんが
口入
(
くちい
)
れで
何處
(
どこ
)
のかお
邸
(
やしき
)
へ
御奉公
(
ごほうこう
)
に
出
(
で
)
るのださうだ、
何
(
なに
)
お
小間使
(
こまづか
)
ひといふ
年
(
とし
)
ではなし、
奧
(
おく
)
さまのお
側
(
そば
)
やお
縫物師
(
ぬひものし
)
の
譯
(
わけ
)
はない
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
小間使
(
こまづか
)
いふうの、愛くるしい女——藤屋の隠居所の二階に立って
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いゑ
中々
(
なか/\
)
其
(
その
)
やうに
遠方
(
ゑんはう
)
の
事
(
こと
)
ばかりでは
御座
(
ござ
)
りませぬ、
未
(
ま
)
だ
追々
(
おひ/\
)
にと
衣紋
(
ゑもん
)
を
突
(
つ
)
いて
咳拂
(
せきばら
)
ひすれば、
小間使
(
こまづか
)
ひ
少
(
すこ
)
し
顏
(
かほ
)
を
赤
(
あか
)
くして
似合頃
(
にあひごろ
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
、
惡口
(
わるくち
)
の
福
(
ふく
)
が
何
(
なに
)
を
言
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
すやらと
尻目
(
しりめ
)
に
眺
(
にら
)
めば
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
「それはあたりまえですわ。オホホホホ。お給仕はお
小間使
(
こまづか
)
い?」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
奧方
(
おくがた
)
は
火鉢
(
ひばち
)
を
引寄
(
ひきよ
)
せて、
火
(
ひ
)
の
氣
(
け
)
のありやと
試
(
こゝろ
)
みるに、
宵
(
よひ
)
に
小間使
(
こまづか
)
ひが
埋
(
い
)
け
參
(
まい
)
らせたる、
櫻炭
(
さくら
)
の
半
(
なかば
)
は
灰
(
はひ
)
に
成
(
な
)
りて、よくも
起
(
おこ
)
さで
埋
(
い
)
けつるは
黒
(
くろ
)
きまゝにて
冷
(
ひ
)
えしもあり、
烟管
(
きせる
)
を
取上
(
とりあ
)
げて一二
服
(
ふく
)
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
中々
(
なか/\
)
左樣
(
さう
)
では
御座
(
ござ
)
りませぬ
美
(
うつ
)
くしいにて、
村長
(
そんちやう
)
の
妹
(
いもと
)
といふやうな
人
(
ひと
)
ださうで
御座
(
ござ
)
ります、
小學校
(
せうがくかう
)
へ
通
(
かよ
)
ふうちに
淺
(
あさ
)
からず
思
(
おも
)
ひましてと
言
(
い
)
へば、
夫
(
そ
)
れは
何方
(
どちら
)
からと
小間使
(
こまづか
)
ひの
米
(
よね
)
口
(
くち
)
を
出
(
だ
)
すに、
默
(
だま
)
つてお
聞
(
きゝ
)
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
使
常用漢字
小3
部首:⼈
8画
“小間”で始まる語句
小間
小間物
小間物屋
小間絵
小間癪
小間物店
小間木
小間物屋與兵衞
小間切
小間囲