大道だいだう)” の例文
東京のみちの様で無く、目まぐるしい程自動車や其他そのた雑多な車の行交ゆきか巴里パリイ大道だいだうたくみに縫つて自動車を駆る滋野君の手腕は感服すべき物であつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
易者えきしや大道だいだうみせして、徃來わうらいひとうへ一二錢いちにせんうらなふひとと、すこしもちがつた樣子やうすもなく、算木さんぎ色々いろ/\ならべてたり、筮竹ぜいちくんだりかぞへたりしたあと
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
夜店よみせに、大道だいだうにて、どぢやうき、くしにさし、付燒つけやきにしてるを關東燒くわんとうやきとておこなはる。蒲燒かばやき意味いみなるべし。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
柳の木が並木とは云へないほどちらほらと植わつて居ます。大小路の東西十町の真中を十字形に通つた南北のとほり大道だいだうと云はれる所です。北は大和橋に続いて居ます。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
母親は能く居眠をしてゐる、父は何時も火鉢の傍で煙草を喫しながらゴボ/\せきをしてゐる、芳坊は近所の男の子の仲間に入ツて、カン/\日の照付ける大道だいだう砂塗すなまぼしになツて遊んでゐた。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
たゞし人目ひとめがある。大道だいだう持出もちだして、一杯いつぱいでもあるまいから、土間どまはひつて、かまちうづたかくづれつんだ壁土かべつちなかに、あれをよ、きのこえたやうなびんから、逃腰にげごしで、茶碗ちやわんあふつた。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
両側の家の軒燈けんどうのまたたいて居る大道だいだうを、南へ南へと引いて行かれるのでした。みなとの橋を渡りますと正面に見える大きい家でにはとりきました。何時いつにか私は母にりかかつて眠りました。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
前衛:300メエトル 附け剣 前へ 大道だいだう 散兵 熱心 激励 群馬ぐんば わき うなじ 褐色 銅色どうしよく 気息いきづかひ プラス 背嚢はいなう 30キロ 警戒=大秤量機ひやうりやうき 鉄屑 貯金づつ 怯儒きよだ:3戦慄 号令 石 熱狂 敵 誘導物 敏捷 名誉
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
わたし婦人ふじん婦人ふじんとのあひだひろつて、そつ大道だいだう夜氣やきあたまひやさうとした。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)