“逃腰”の読み方と例文
読み方割合
にげごし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こそこそまるで悪いことでもしてるように、うまくもない文章を紙に書き並べて、逃腰にげごし半分で打明けるなんてのは、第一、男らしくもないし、……それに卑怯ひきょうだ。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
たゞし人目ひとめがある。大道だいだう持出もちだして、一杯いつぱいでもあるまいから、土間どまはひつて、かまちうづたかくづれつんだ壁土かべつちなかに、あれをよ、きのこえたやうなびんから、逃腰にげごしで、茶碗ちやわんあふつた。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
これに辟易へきえきした一同は、思わず逃腰にげごしになったのでございましょう。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)