“さいはい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サイハイ
語句割合
采配81.0%
儕輩9.5%
再拝2.9%
釆配1.9%
僥倖1.0%
再拜1.0%
砕杯1.0%
裁配1.0%
采旆1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、真言を唱えつつ珠数じゅず采配さいはいのごとくに振り廻して、そうして向うから出て来る山雲を退散せしむる状をなして大いにその雲と戦う。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
教育者の権威に煩わされなくなった時代には儕輩さいはいの愛校心を嘲り学問研究の熱心を軽蔑した。そうして道徳と名のつくものを蔑視することに異常な興味を覚えた。
『偶像再興』序言 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
生命いのちがけで、いて文部省の展覧会で、へえつくばつて、いか、洋服のひざを膨らまして膝行いざつてな、いゝ図ぢやないぜ、審査所のお玄関で頓首とんしゅ再拝さいはいつかまつつた奴を、紙鉄砲かみでっぽうで、ポンとねられて
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
よくもおまつりの正太しようたさんにあだをするとてわたしたちがあそびの邪魔じやまをさせ、つみい三ちやんをたゝかせて、おまへ高見たかみ釆配さいはいつておいでなされたの、さあ謝罪あやまりなさんすか、なんとで御座ござんす
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
リツプは段々に怖いと羞かしいとを忘れて、渠等の見ないを僥倖さいはいに薬酒を試めして見ると、上等の杜松子酒とせうししゆの様な味がしました。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
取出し相摸殿いざ拜見はいけんと差付れば御城代はじめ町奉行に至る迄各々おの/\再拜さいはいし一人々々に拜見はいけん相濟あひすこれまぎれもなき正眞しやうじんの御直筆ぢきひつと御短刀なれば一同におどろき入る是に於て疑心ぎしんはれ相摸守殿には伊賀亮にむかかくたしかなる御證據おんしようこの御座ある上は將軍の御落胤ごらくいんに相違なくわたらせ給へり此段早速さつそく江戸表へ申たつ御老中ごらうちう返事へんじ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
禁酒きんしゅ砕杯さいはいやく
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
保険金を請取らぬうちしっぽを見せては折角の苦心も水の泡なので、自分がいて裁配さいはいを振らねば心許なかったのでしょう。三週間前から、私の行動を蔭にいて窺っているのです。
桐生氏きりゅうしの子孫の家に蔵する所の輝勝てるかつの像を見るに、南蛮胴なんばんどう黒糸縅くろいとおどしそで草摺くさずりの附いたよろいを着、水牛のつののような巨大な脇立わきだてのあるかぶとかぶって、右の手に朱色の采旆さいはいを持ち