“こしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
古新22.2%
孤身22.2%
湖神11.1%
胡軫11.1%
己身11.1%
湖心11.1%
蠱神11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ながえのさきは、池田古新こしん(輝政)あとをば次丸(羽柴秀勝)これをく。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三味線一挺あれば、孤身こしんを養うにはことも欠かないし、身を切るような夜風にふきさらされても、ばちを飯の種と思ってはりをこめれば、寒さなどは忘れている。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なかに一ところ湖神こしんもうけの休憩所きうけいしよ——応接間おうせつまともおもふのをた。村雨むらさめまたしきりはら/\と、つゆしげき下草したぐさけつゝ辿たどると、むやうな湿潤しつじゆんみぎはがある。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いま、奥殿おくでんいたらずとも、真情まごゝろつうじよう。湖神こしんのうけたまふといなとをはからず、わたしきざはしに、かしはつた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
華雄は再拝して退き、李粛りしゅく胡軫こしん趙岑ちょうしんの三名を副将として選抜し、威風堂々と、その日に、汜水関へと進発して行った。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
風を切って飛んだ投げ槍は、ぐざと、胡軫こしんのどを突きとおし、しかも胡軫こしんのからだを馬の上からさらって、串刺くしざしにしたまま大地へ突き立ってしまった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なげいても仕方はないではないか? そのうえ時のたつ内には、寂しさも次第に消えて行った。おれは今では己身こしんうちに、本仏ほんぶつを見るより望みはない。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
いろ三つをかさねて、ひた/\とうつつて、あゐうかべ、みどりひそめ、くれなゐかして、なみや、かへかぜに、紅紫こうしりんはなたちまき、藍碧万顆らんぺきばんくわほしたちまひらいて、さつながるゝ七さいにじすゑ湖心こしんもつとふかところ
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
山陰・山陽の田舎にトウビョウと称する一種の蠱神こしんがある。本体は蛇であるともいう。他地方のオサキ、犬神とやや似ている。これまた右のヒョウと関係するところがあるか。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)