湖神こしん)” の例文
なかに一ところ湖神こしんもうけの休憩所きうけいしよ——応接間おうせつまともおもふのをた。村雨むらさめまたしきりはら/\と、つゆしげき下草したぐさけつゝ辿たどると、むやうな湿潤しつじゆんみぎはがある。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いま、奥殿おくでんいたらずとも、真情まごゝろつうじよう。湖神こしんのうけたまふといなとをはからず、わたしきざはしに、かしはつた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さびしく物凄ものすごさに、はじめて湖神こしん片影へんえいせつしたおもひがした。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)