“うら/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
裏々25.0%
悠々25.0%
浦々25.0%
麗朗25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こしらへるには毎日々々時をたがへず其所をまはれば今何やが來たからもう何時成んと家々にて其商人をあてにするやうになりすれば商ひもかならずふえるものゆゑ御前おまへも町内は申に及ばず裏々うら/\
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
投付なげつけしは先に少しも無理はなく至極しごくもつともなり又御前おまへも以前は二百石取の侍士なればいま如何いかにくづ買に成果なりはてたればとてかほはづかしく大道をよび歩行あるくことの出來ざるはあへて無理とも思はれずよつこれからは裏々うら/\
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
子古の発つた後は、又のどかな春の日に戻つて、悠々うら/\と照り暮す山々を見せませうと、乳母おもが言ひ出した。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さうして其処で、まどろんで居る中に、悠々うら/\と長い春の日が暮れてしまつた。嬢子は、家路と思ふ径をあちこち歩いて見た。脚は茨の棘にさゝれ、袖は木のずはえにひつぱられた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
手間取てまどり大森おほもりの邊りに來りし頃ははやこくなれば御所刑場おしおきばあたりは往來わうらいの者も有まじとおも徐々そろ/\來懸きかゝりしに更と云殊に右の方は安房あは上總かづさ浦々うら/\まで渺々べう/\たる海原うなばらにして岸邊を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
みじかしとくらこゝろ如何いかばかり長閑のどけかるらんころ落花らくくわの三ぐわつじんちればぞさそあさあらしにには吹雪ふゞきのしろたへ流石さすがそでさむからでてふうらの麗朗うら/\とせしあまあがり露椽先ぬれゑんさき飼猫かひねこのたまかるきて首玉くびたましぼばなゆるものは侍女こしもとのお八重やへとてとし優子ゆうこに一おとれどおとらずけぬ愛敬あいけう片靨かたゑくぼれゆゑする目元めもとのしほの莞爾につこりとして
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)