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頭髮
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かみ
ふりがな文庫
“
頭髮
(
かみ
)” の例文
新字:
頭髪
腰までしかない
洗晒
(
あらひざら
)
しの
筒袖
(
つゝそで
)
、同じ
服裝
(
なり
)
の子供等と共に
裸足
(
はだし
)
で歩く事は慣れたもので、
頭髮
(
かみ
)
の延びた時は父が手づから
剃
(
そ
)
つて呉れるのであつた。
二筋の血
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
は
鐵工
(
てつこう
)
となるより、
立派
(
りつぱ
)
な
海軍士官
(
かいぐんしくわん
)
となる
仕度
(
したく
)
をせねばならんよ。』と
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
の
膝
(
ひざ
)
なる
少年
(
せうねん
)
の
房々
(
ふさ/″\
)
した
頭髮
(
かみ
)
を
撫
(
な
)
でやりつゝ、
私
(
わたくし
)
に
向
(
むか
)
ひ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「お駒ちやん。……ハヽヽヽ。可愛らしい名やなア。」と、京子は
眞向
(
まつかふ
)
から大きな聲を浴せて、綺麗に結つたお駒の
頭髮
(
かみ
)
と愛くるしい頸筋のあたりとを見た。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
十年以前自分が高等學校を退校される時分には白筋の制帽に
衣服
(
きもの
)
袴
(
はかま
)
の汚れたのを殊更自慢に着けて居た書生が、今ではいづれも
頭髮
(
かみ
)
を分け八字髯を
生
(
はや
)
して居る。
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
針金
(
はりがね
)
のやうな
火
(
ひ
)
をちらりと
持
(
も
)
つた
落葉
(
おちば
)
の
一
(
ひと
)
ひら/\が
煙
(
けぶり
)
と
共
(
とも
)
に
輕
(
かる
)
く
騰
(
のぼ
)
つた。
落葉
(
おちば
)
は
直
(
す
)
ぐに
白
(
しろ
)
い
灰
(
はひ
)
に
化
(
な
)
つて
更
(
さら
)
に
幾
(
いく
)
つかに
分
(
わか
)
れて
與吉
(
よきち
)
の
頭髮
(
かみ
)
から
卯平
(
うへい
)
の
白髮
(
かみ
)
に
散
(
ち
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
頭髮
(
かみ
)
は長く伸して、何時
櫛
(
くし
)
を入れたのか解らぬ位。其が
額
(
ひたひ
)
におツ
被
(
かぶ
)
さツてゐるから、恰で鳥の巣だ。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
「わしもはあ、そんならなんぼ
助
(
たすか
)
るかも
知
(
し
)
れあんせんが、お
内儀
(
かみ
)
さん
處
(
とこ
)
ささう
云
(
ゆ
)
つて
來
(
く
)
る
譯
(
わけ
)
にも
行
(
え
)
がねえで」と
勘次
(
かんじ
)
は
亂
(
みだ
)
れた
頭髮
(
かみ
)
へ
手
(
て
)
を
當
(
あ
)
てゝ
媚
(
こ
)
びるやうな
容子
(
ようす
)
をしていつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
少女は一週間ばかり腹膜炎を病むで亡くなツたといふのであるから、左程衰弱もしてゐない。また肉も
剡
(
こ
)
けてゐなかツた。濃い、綺麗な
頭髮
(
かみ
)
は無雜作につくねてあツて、眼はひたと
瞑
(
つぶ
)
れてゐる。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
京子は憎々し氣にお駒の
頭髮
(
かみ
)
を見入つた。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
おつぎもしをらしく
俯向
(
うつむ
)
いた。
島田
(
しまだ
)
に
結
(
ゆ
)
うたおつぎの
頭髮
(
かみ
)
が
明
(
あ
)
かるいランプに
光
(
ひか
)
つた。おつぎは
特
(
とく
)
に
勘次
(
かんじ
)
に
許
(
ゆる
)
されて
未明
(
みめい
)
に
鬼怒川
(
きぬがは
)
の
渡
(
わたし
)
を
越
(
こ
)
えて
朋輩同志
(
ほうばいどうし
)
と
共
(
とも
)
に
髮結
(
かみゆひ
)
の
許
(
もと
)
へ
行
(
い
)
つたのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
髮
部首:⾽
15画
“頭”で始まる語句
頭
頭巾
頭髪
頭脳
頭蓋骨
頭腦
頭上
頭陀袋
頭痛
頭顱