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間違
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まちげ
ふりがな文庫
“
間違
(
まちげ
)” の例文
「いや、その様子では俺が行っても
失策
(
しくじ
)
ったかもわからねえ。手離せねえ用事があったにしても、手前一人でやったのが
間違
(
まちげ
)
えだ」
銭形平次捕物控:010 七人の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
此家
(
こゝ
)
から又駈出して途中
散途
(
さんと
)
で、
何様
(
どん
)
な軽はずみな心を出して、
間違
(
まちげ
)
えがねえとも限らねえ、まア/\己のいう通りにして居ねえといって
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そりゃァもう
仙蔵
(
せんぞう
)
のいう
通
(
とお
)
り
真正
(
しんしょう
)
間違
(
まちげ
)
えなしの、
生
(
い
)
きたおせんちゃんを
江戸
(
えど
)
の
町中
(
まちなか
)
で
見
(
み
)
たとなりゃァ、また
評判
(
ひょうばん
)
は
格別
(
かくべつ
)
だ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「ごめんなせえましよ、お客様。……ご機嫌よくこうやってござらっしゃる処を見ると、
間違
(
まちげ
)
えごともなかったの、何も、別条はなかっただね。」
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「もしおれが
間違
(
まちげ
)
えをやらかすとなると、そいつあお
前
(
めえ
)
の生涯中取返しがつかねえんだからな。ロリーって名前のお方、じかに返事してやって下せえ。」
二都物語:01 上巻
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
▼ もっと見る
「
間違
(
まちげ
)
えねえ、旦那様! 確かにお嬢さんの幽霊だ! ほら、早く来て御覧なせえ! ……そこを
駈
(
か
)
け上ると、見えまさア! ずっと向うにお墓がある!」
墓が呼んでいる
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
「もしあんなような奴とつきあってたんなら、二度と
己
(
おれ
)
の
家
(
うち
)
へ足を入れさすんじゃなかったぞ。そいつぁ
間違
(
まちげ
)
えっこなしだ。で、奴あお前に何と言ってたい?」
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
「よし来た。
間違
(
まちげ
)
えねえな。」と大煙草好きの嘉吉は、もう貰つたやうな顔で云ふ。
煤煙の匂ひ
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
欽蔵 それが
間違
(
まちげ
)
えだ。
手前
(
てめえ
)
は、自分のことばかり考へてる。なぜ「殺させない工夫」と云はねえんだ。自分を守るんぢやねえ。
同胞
(
きやうだい
)
を守るんだ。帝都を守るんだ。日本といふ国を守るんだ。
空の悪魔(ラヂオ・ドラマ)
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
「ウン。
間違
(
まちげ
)
えねえと思う。
波打際
(
なみうちぎわ
)
の
恰好
(
かっこう
)
に見おぼえがあるんだ」
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
お眼力、
間違
(
まちげ
)
えのないところです。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いや、その様子では俺が行っても
失策
(
しくじ
)
ったかもわからねえ。手離せねえ用事があったにしても、手前一人でやったのが
間違
(
まちげ
)
えだ」
銭形平次捕物控:010 七人の花嫁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
己
(
おれ
)
を殺すべえとするだ、
汝
(
われ
)
え知ってべえ、
此間
(
こねえだ
)
も庚申塚で
己
(
おれ
)
を殺すべえと思って、
間違
(
まちげ
)
えて圓次郎を殺した時は、
汝
(
われ
)
も駆出したくらいだから
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何しろおれは
間違
(
まちげ
)
えをするなあ悪魔みてえに
速
(
はえ
)
えんだからな。そしておれが
間違
(
まちげ
)
えをやらかす時にゃ、きっと鉛
弾丸
(
だま
)
でやるんだからな。さあ、もうやって来い。
二都物語:01 上巻
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
なあに、分限紳士でなけりゃだれ一人船をつけやしねえこんな
処
(
とこ
)
だもの、シルヴァーなら
海賊旗
(
ジョリー・ロジャー
)
(註六二)
を立てるだろうよ。それにゃあ
間違
(
まちげ
)
えなしさ。いいや、ありゃお前さんの仲間だ。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
「あっしの
睨
(
にら
)
んだ眼に、
間違
(
まちげ
)
えはねえや!
絶対
(
ぜってえ
)
に狂いはねえはずだ」
グリュックスブルグ王室異聞
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
謝肉祭
(
カーニバル
)
の上を行くんだ。巡査や兵隊までが
仮装
(
ドンタク
)
と
間違
(
まちげ
)
えられる位、大あばれに暴れるんだぞ。そんな馬鹿騒ぎの出来る町が日本中のどこに在るか探してみろ。それでいて間違いなんか一つもないんだ。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
一月ぐれえは勘定を
間違
(
まちげ
)
える事もあるもんだ、お
前
(
めえ
)
のように
実
(
じつ
)
の
無
(
ね
)
いことを云われちゃア苦労をした
効
(
けい
)
がねい、
私
(
わし
)
イもう
彼
(
あ
)
の
家
(
うち
)
に居ねい了簡だから
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
有馬屋が安穏に暮すのは
業腹
(
ごうはら
)
だが、それも今更どうにもなるめえ。俺が余計な事をしなくたって、
天道
(
てんとう
)
様は見通しだ、——人間の手でどうこうしようと思ったのが
間違
(
まちげ
)
えだろう
銭形平次捕物控:086 縁結び
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
そいから、お
前
(
めえ
)
たち、紳士
方
(
がた
)
、坐ったらどうだい! ——ホーキンズ君のために立ってなくたっていいんだぜ。ホーキンズ君はお前たちをゆるして下さるだろうよ。そいつぁ
間違
(
まちげ
)
えっこなしさ。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
「時間を
間違
(
まちげ
)
えやがったな」
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
是は親の慾だからお前の事だから
間違
(
まちげ
)
えはなかんべえが、成たけまア
帰
(
けえ
)
れるだら
帰
(
けえ
)
って
貰
(
もれ
)
えてえだ
心配
(
しんぺい
)
だからのう
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「俺は平次だが、何か
間違
(
まちげ
)
えがあったそうじゃないか」
銭形平次捕物控:064 九百九十両
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
森「旦那がどうしたって
心配
(
しんぺい
)
をしていらア、
家
(
うち
)
を
間違
(
まちげ
)
えたのか、往ったり来たりしている、どうも豊島町の棟梁のようだが、どうしたのかと思っていた」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
間違
(
まちげ
)
えはなかろうけれども、
若
(
わけ
)
え者の噂にあんなハア
美
(
うつ
)
くしい
女子
(
おなご
)
があるから
家
(
うち
)
へ
帰
(
けえ
)
るは
厭
(
いや
)
だんべえ、
婆様
(
ばあさま
)
の顔見るも
太儀
(
たいぎ
)
だろうなどという者もあるから
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
婆「よすが
宜
(
い
)
いよ、又五八がそんな事を言わなければ
宜
(
い
)
いのに、相手は侍で名主が
媒人
(
なこうど
)
だというから、
間違
(
まちげ
)
えが出来るといけねえから
往
(
い
)
かねえが
宜
(
よ
)
うがんすよ」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
恒「馬鹿な野郎だ、弟子のくせに此様な書付を出すとア……おや、長二は何うかしているんだ、今月ア霜月だのに十月と書いてあるア、月まで
間違
(
まちげ
)
えていやアがる」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
由「じゃア
姉
(
ねえ
)
さん、馬は
暴
(
あ
)
れねえのを頼んでおくれ、いゝかえ馬に附ける物があるから、
間違
(
まちげ
)
えちゃアいけねえよ……何しろ虻が
大変
(
てえへん
)
で……あゝ玉子焼が出来た、おゝ
真白
(
まっしろ
)
だ」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
太「おゝ高平へ
往
(
い
)
くか、久しく
来
(
こ
)
ねえから案じていたが、
此間
(
こねえだ
)
五八が来て
家
(
うち
)
に
間違
(
まちげ
)
えのあった事も聞いていたが、
汝
(
われ
)
の
母親
(
おふくろ
)
のような悪人はねえ、宜く勘弁して
堪
(
これ
)
えているなア」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
静
(
しずか
)
におしなせえ、隣はないが名主のない村じゃアないよ、お
前
(
めえ
)
さんがそう哮り立って鯉口を切り、
私
(
わっち
)
の
鬢
(
びん
)
たを
打切
(
うちき
)
る剣幕を恐れて、ハイさようならとお金を出すような人間と思うのは
間違
(
まちげ
)
えだ
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
清「
其様
(
そん
)
なことを云って、今夜の内に
間違
(
まちげ
)
えでもあったら何うする」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
亥「
家
(
うち
)
を
間違
(
まちげ
)
えるような訳で、大御無沙汰」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
違
常用漢字
中学
部首:⾡
13画
“間違”で始まる語句
間違いよ