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貌
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かほ
ふりがな文庫
“
貌
(
かほ
)” の例文
これは
予
(
よ
)
の
意志
(
いし
)
ぢゃ、
予
(
よ
)
を
重
(
おも
)
んじておくりゃらば、
顏色
(
がんしょく
)
を
麗
(
うるは
)
しうし、
其
(
その
)
むづかしい
貌
(
かほ
)
を
止
(
や
)
めておくりゃれ。
祝宴最中
(
いはひもなか
)
に
不似合
(
ふにあひ
)
ぢゃわい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
小男は我を顧みて、氣輕なる女なり、されど
貌
(
かほ
)
は醜からず、さは思ひ給はずやといふに、我はまことに
仰
(
おほせ
)
の如く、めでたき姿なりと讚め
稱
(
たゝ
)
へき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
ですから、ただ
呆気
(
あつけ
)
にとられまして、ただソーツと、父の
貌
(
かほ
)
を見上げましたが、父は嫌といふなら、いつてみよといはぬばかりの、意気込みでした。
こわれ指環
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
戸棚
(
とだな
)
、
押入
(
おしいれ
)
の
外
(
ほか
)
捜さざる処もあらざりしに、
終
(
つひ
)
に
主
(
あるじ
)
を
見出
(
みいだ
)
さざる老婢は
希有
(
けう
)
なる
貌
(
かほ
)
して又
子亭
(
はなれ
)
に
入来
(
いりきた
)
れり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
此が、
貌
(
かほ
)
つきを替へて、大峰山上でする御嶽精進にもなつた。此は、平安中期にも既に見えた事だ。とりわけ、
新達
(
シンダチ
)
など俗に謂ふ初登山の若者は、先達から苦しめられた。
古代民謡の研究:その外輪に沿うて
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
「まあお珍らしいこと。」お糸さんは私の
貌
(
かほ
)
を見るなりさう云つた。本統に久しぶりであつた。どうした気の向き様か草香君と一緒に半年振り程に「桔梗」へ行つたのである。
二黒の巳
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
江戸書画角力は相識の
貌
(
かほ
)
もあり、此
蕣角力
(
あさがほすまふ
)
は名のりを見てもしらぬ花にてをかしからず候。前年御話申候や、わたくし家に久しく
漳州
(
しやうしう
)
だねの
牽牛花
(
けんぎうくわ
)
あり。もと長崎
土宜
(
みやげ
)
に人がくれ候。卌年前也。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
虎の
貌
(
かほ
)
啖
(
くら
)
ひ飽きたるさましてぞ愚かなりしかその眼とろめつ
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
焦燥が青黒い
貌
(
かほ
)
をもたげた。
傾ける殿堂
(新字旧仮名)
/
上里春生
(著)
したり
貌
(
かほ
)
なる猫の子よ
枯草
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
車上には山賊四人を縛して載せたるが、その眼は猛獸の如く、
炯々
(
けい/\
)
として人を射る。瞳黒く
貌
(
かほ
)
美しきカラブリア人あり。銃を負ひて、車の兩邊を騎行せり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
それとも、
餘
(
あ
)
まり
手輕
(
てがる
)
う
手
(
て
)
に
入
(
い
)
ったとお
思
(
おも
)
ひなさるやうならば、
故
(
わざ
)
と
怖
(
こは
)
い
貌
(
かほ
)
をして、
憎
(
にく
)
さうに
否
(
いや
)
と
言
(
い
)
はう、たとひお
言寄
(
いひよ
)
りなされても。さもなくば、
世界
(
せかい
)
かけて
否
(
いや
)
とは
言
(
い
)
はぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
さてはと推せし胸の内は
瞋恚
(
しんい
)
に燃えて、
可憎
(
につく
)
き人の
疾
(
と
)
く出で
来
(
こ
)
よかし、
如何
(
いか
)
なる
貌
(
かほ
)
して我を見んと
為
(
す
)
らん、と
焦心
(
せきごころ
)
に待つ間のいとどしう
久
(
ひさし
)
かりしに、貫一はなかなか
出
(
い
)
で来ずして
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
その
貌
(
かほ
)
の向いた方の少し先の畑で、子供が一人
踞
(
しやが
)
んで居たがやがて女の方へ走り出した。夕日はもう裏手の山へかくれて居た。向の山は頂が少しあかるいばかり、全体が黒ずんで来た。
計画
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
その
貌
(
かほ
)
の向いた方の少し先の畑で、子供が一人
踞
(
しやが
)
んで居たがやがて女の方へ走り出した。夕日はもう裏手の山へかくれて居た。向の山は頂が少しあかるいばかり、全體が黒ずんで來た。
計画
(旧字旧仮名)
/
平出修
(著)
青臭いどころか、お前、
天狗巌
(
てんぐいわ
)
だ、七不思議だと云ふ者が有る、
可恐
(
おそろし
)
い山の中に違無いぢやないか。そこへ
彷徨
(
のそのそ
)
、
閑
(
ひま
)
さうな
貌
(
かほ
)
をして
唯一箇
(
たつたひとり
)
で
遣
(
や
)
つて来るなんぞは、
能々
(
よくよく
)
の
間抜
(
まぬけ
)
と思はなけりやならんよ
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
貌
常用漢字
中学
部首:⾘
14画
“貌”を含む語句
容貌
面貌
外貌
相貌
顔貌
美貌
風貌
貌容
変貌
御容貌
貌花
形貌
誇貌
全貌
朝貌
容貌魁偉
姿貌
不容貌
女貌
才貌
...