童謠どうえう)” の例文
新字:童謡
無意むい無心むしんなる幼童えうどう天使てんしなりとかや。げにもさきに童謠どうえうありてより(おう)のきたるに一月ひとつきかざりし。しかるにいま此歌このうた稀々まれ/\になりて、さらにまた奇異きいなるうた
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
童謠どうえうは(おう)がはじめてきたりしやゝ以前いぜんより、何處いづこよりつたへたりともらず流行りうかうせるものにして、爾來じらい父母※兄ふぼしけいだましつ、すかしつせいすれども、ぐわんとしてすこしもかざりき。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しかるべき民謠集みんえうしふなかに、金澤かなざは童謠どうえうしるして(とんびのおしろに鷹匠たかじよる、あつちいてさい、こつちいてさい)としたるはきが、おしろにちうして(おしろ)としたには吃驚びつくりなり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
一體いつたい童謠どうえう收録しうろくするのに、なまりをたゞしたり、當推量あてずゐりやう註釋ちうしやくだい禁物きんもつなり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
とないだふしくがごとく、うらむがごとく、いつも(おう)のきたりて市街しがい横行わうかうするにしたがうて、くだん童謠どうえう東西とうざいき、南北なんぼくし、言語ごんごえたる不快ふくわい嫌惡けんをじやう喚起よびおこして、市人いちびとみゝおほはざるなし。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さるが、みのむかひのやまはなをりに童謠どうえう
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)