白河しらかは)” の例文
んでえわれがまた、牡馬をんま牝馬めんまだけの血統證けつとうしようだんべ、そんなものなんるもんぢやねえ、らねえとおもつて、白河しらかはいちいてらあ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
わがともなる——そのが、みづからわたしはなした——のおはなしをするのに、ねんのため時間表じかんへうつてると、奥州おうしう白河しらかはいたのはよるの十二二十四ぷんで——
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
つまり水戸みとの先の太田おほたまで軌道で行つて、それから磐城の棚倉の方へと出て行く途中にあるのである。帰りに、白河しらかは古関址こくわんしなどを探るのもまた一つの面白い旅の行程である。
行つて見たいところ (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
後三條天皇は御在位わづか四年にして、御位を白河しらかは天皇に譲られたが、太上だじやう天皇となり給うた後、猶ほ政治を親裁あらせられようとする思召おぼしめしがあつたが、御譲位後わづか五箇月にして崩ぜられた。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
三春みはるから白河しらかははうへこんでも横薦よこごもつけたのつないでいてとこらえゝかんな、いてせえ、にやかねえぞ」かれ自慢じまんしたから
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
白河しらかはあめふけに、鳴立なきたつてかはづる、はなかげへた、うまさうな饂飩うどんうもやめられない。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
とまつてはらんなあ。はてなあ、汽車きしやは十二二十四ふんに、やうや白河しらかはきをるですがな。」
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「廿三さかか、白河しらかはのこつちだ、しめえさか箆棒べらぼうながくつてな」といつてまた
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
白河しらかははやがて、きしきるかはづこゑ、——かはづこゑもさあとひゞく——とゝもに、さあとる、ながれおとわかるゝごとく、汽車きしやあだかあめ大川おほかはをあとにして、また一息ひといきくら陸奥みちのくしづむ。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)