當時とうじ)” の例文
新字:当時
しかしこの骨角器こつかくきは、當時とうじにおいてはそのすうがたくさんあつたことでせうが、くさやすいために石器せつきのように今日こんにちおほのこつてをりません。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
だがこのひとうた全體ぜんたいに、かならずしも世間せけんでいふようなものばかりでなく、やはり當時とうじ流行りゆうこうの、はでなこせ/\したものもないではありません。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
當時とうじ東京帝國大學とうきようていこくだいがく理學部りがくぶける機械工學きかいこうがくおよ物理學ぶつりがく教授きようじゆであつたユーイング博士はかせ現今げんこんエヂンバラ大學だいがく總長そうちよう)は水平振子地震計すいへいしんしぢしんけい發明はつめいおほやけにし
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
それで、その當時とうじひと住居じゆうきよしたあと海岸かいがん附近ふきんのこつてゐて、かれつてすてた貝殼かひがらや、さかなけだものほねなどがたまつてゐるところがあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
この古今集こきんしゆうると、不思議ふしぎなことには、古今集こきんしゆう出來でき當時とうじきてゐたひとうたは、たいていよくなくて、んでひさしくなつて、さへつたはらないひとうた
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
磐梯山ばんだいざんたか千八百十九米せんはつぴやくじゆうくめーとる)の明治二十一年めいじにじゆういちねん六月十五日ろくがつじゆうごにちける大爆發だいばくはつは、當時とうじ天下てんか耳目じもく聳動しようどうせしめたものであつたが、クラカトアには比較ひかくすべくもない。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
また石器時代せつきじだいといひましても、當時とうじ人間にんげんもちひてゐたものは、石器せつきばかりではなく、材料ざいりようをもつてつくつたものもないではありません。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
大地震だいぢしんのとき、泥土層でいどそうや、卑濕ひしゆう土地とちにはなが沿うて泥砂どろすな噴出ふきだすことはありがちのことであるが、もし地震ぢしん當時とうじ此現象このげんしよう觀察かんさつすることが出來できたならば
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
これをせた書物しよもつ地震直後ぢしんちよくご出版しゆつぱんされた『千七百五十五年せんしちひやくごじゆうごねん十一月一日じゆういちがついちにちのリスボン大地震だいぢしん』とだいするもので、歐洲おうしゆうける當時とうじ知名ちめい科學者かがくしや十名じゆうめい論文ろんぶんあつめたものである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)