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灯
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ひとも
ふりがな文庫
“
灯
(
ひとも
)” の例文
旧字:
燈
普通
(
なみ
)
の小さきものとは違いて、夏の宵、夕月夜、
灯
(
ひとも
)
す時、
黄昏
(
たそがれ
)
には
出来
(
いできた
)
らず。初夜すぎてのちともすればその翼もて人の
面
(
おもて
)
を
蔽
(
おお
)
うことあり。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼の顏は再び
灯
(
ひとも
)
されるのを待つてゐる消えたラムプを思ひ出させた——そして、あゝ! その
活々
(
いき/\
)
とした顏の輝きを今かゞやかすことの出來るものは彼自身ではない。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
ほんのりと、庭の
燈籠
(
とうろう
)
と、室内にもわざと遠くにばかり
灯
(
ひとも
)
させたのが、憎い風情であった。
一世お鯉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
ぱらぱら何時かのように村は花を
灯
(
ひとも
)
し
帰村
(新字旧仮名)
/
森川義信
(著)
灯
(
ひとも
)
せば
忽
(
たちま
)
ち仏寒からず
六百句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
▼ もっと見る
まだ
暮果
(
くれは
)
てず
明
(
あかる
)
いのに、
濡
(
ぬ
)
れつゝ、ちらちらと
灯
(
ひとも
)
れた
電燈
(
でんとう
)
は、
燕
(
つばめ
)
を
魚
(
さかな
)
のやうに
流
(
なが
)
して、
靜
(
しづか
)
な
谿川
(
たにがは
)
に
添
(
そ
)
つた。
流
(
ながれ
)
は
細
(
ほそ
)
い。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ひとり、唯、単に、
一宇
(
いちう
)
の門のみ、生首に
灯
(
ひとも
)
さで、
淋
(
さび
)
しく暗かりしを、怪しといふ者候ひしが、さる人は皆人の心も、ことのやうをも知らざるにて候。
凱旋祭
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
戀々
(
れん/\
)
として、
彽徊
(
ていくわい
)
し、
漸
(
やうや
)
くにして
里
(
さと
)
に
下
(
くだ
)
れば、
屋根
(
やね
)
、
廂
(
ひさし
)
、
時雨
(
しぐれ
)
の
晴間
(
はれま
)
を、ちら/\と
晝
(
ひる
)
灯
(
ひとも
)
す
小
(
ちひさ
)
き
蟲
(
むし
)
あり、
小橋
(
こばし
)
の
稚子等
(
うなゐら
)
の
唄
(
うた
)
ふを
聞
(
き
)
け。(おほわた)
來
(
こ
)
い、
來
(
こ
)
い、まゝ
食
(
く
)
はしよ。
五月より
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
さるほどに神月梓は、暗夜、
町中
(
まちなか
)
に
灯
(
ひとも
)
した
洋燈
(
ランプ
)
を持って、荷車の前に立たせられて、天神下をかしこここ、角の酒屋では伺います、
莨屋
(
たばこや
)
の店でも少々、米屋の窓でもちょいとものを。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
木戸には桜の
造花
(
つくりばな
)
を
廂
(
ひさし
)
にさして、枝々に、赤きと、白きと、数あまた
小提灯
(
こぢょうちん
)
に、「て。」「り。」「は。」と一つひとつ染め抜きたるを、
夥
(
おびただ
)
しく
釣
(
つる
)
して懸け、夕暮には皆
灯
(
ひとも
)
すなりけり。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
日暮れて式場なるは申すまでもなく、十万の家軒ごとに、おなじ生首提灯の、しかも
丈
(
たけ
)
三尺ばかりなるを揃うて
一斉
(
いっせい
)
に
灯
(
ひとも
)
し候へば、市内の
隈々
(
くまぐま
)
塵塚
(
ちりづか
)
の片隅までも、
真蒼
(
まっさお
)
き昼とあひなり候。
凱旋祭
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
袂
(
たもと
)
を探ったのは、ここに
灯
(
ひとも
)
したのは別に、
先刻
(
さっき
)
の二七のそれであった。
菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
夜に入ればこの巨象の両個の
眼
(
まなこ
)
に電燈を
灯
(
ひとも
)
し候。折から
曇天
(
どんてん
)
に候ひし。
凱旋祭
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
灯
常用漢字
小4
部首:⽕
6画
“灯”を含む語句
提灯
灯火
灯明
鬼灯
小提灯
灯影
高張提灯
大提灯
弓張提灯
遠灯
紅提灯
鬼灯提灯
岐阜提灯
電灯
御灯
酸漿提灯
挑灯
灯花
行灯
瓦斯灯
...