“遠灯”のいろいろな読み方と例文
旧字:遠燈
読み方割合
とおあかり33.3%
とおび22.2%
とほあかり22.2%
とおあか11.1%
とほともし11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……夜汽車が更けて美濃みの近江おうみ国境くにざかい寝覚ねざめの里とでもいう処を、ぐらぐらゆすってくようで、例の、大きな腹だの、せた肩だの、帯だの、胸だの、ばらばらになったのが遠灯とおあかり
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「獲物はないが、冬ざれの大川端の遠灯とおび眺むるもなかなか味変りじゃ。そのように急ぐには及ばぬぞ」
たもとくろく、こんもりとみどりつゝんで、はるかにほしのやうな遠灯とほあかりを、ちら/\と葉裏はうらすかす、一本ひともとえのき姿すがたを、まへなゝめところ
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
平次は黙って突っ立ったまま、遠灯とおあかりにすかして激情にふるえる若者の顔を見やりました。
はた板戸いたど遠灯とほともしあぜ小提灯こぢやうちんかげひとみとめざりしこそさいはひなりけれ。
森の紫陽花 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)