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正
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しやう
定番、大番、加番の集まつた所で、土井は
正九つ
時に城内を巡見するから、それまでに
各持口を固めるやうにと言ひ付けた。それから士分のものは
鎧櫃を
担ぎ出す。
けれども、
其の
茶店の
婆さんは
正のものです。
現に、
私が
通り
掛りに
沼の
汀の
祠をさして、(あれは
何樣の
社でせう。)と
尋ねた
時に、(
賽の
神樣だ。)と
云つて
教へたものです。
むゝ
美登利さんはな
今の
先己れの
家の
前を
通つて
揚屋町の
刎橋から
這入つて
行た、
本當に
正さん
大變だぜ、
今日はね、
髮を
斯ういふ
風にこんな
島田に
結つてと、
變てこな
手つきをして
そんな話をしてゐるところへ、白の詰襟によつてその
正のものが持来された。
待て、
待て、
死骸を
見たでは
無い。ぢやが、
正のものでもなかつた……
謂はゞ
影ぢやな。
声の
有る
色の
有る
影法師ぢや……
其のものから、
御身に
逢ふて
話してくれい、と
私が
托言をされたよ。……
卒塔婆小町を
正で
見る
婆さんが、ぼやり、うつむいて
休んでゐた。
“正”の意味
《名詞》
(セイ)正しいこと。
(セイ)良い状態。肯定的な状態。好ましい状態。
(セイ)実数で零より大きいこと。
(セイ)10,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000 = 1040を表す。澗の次で載の前の位。
(仏教)規則的な形。六境(十二処)の一つである色(「視覚の対象」のこと)を構成する20種類の属性の一つ(ウィキペディア「色 (仏教)」も参照)。
(出典:Wiktionary)