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す
ふりがな文庫
“
数
(
す
)” の例文
旧字:
數
行くこと
数
(
す
)
百歩、あの
樟
(
くす
)
の大樹の
鬱蓊
(
うつおう
)
たる
木
(
こ
)
の
下蔭
(
したかげ
)
の、やや薄暗きあたりを行く藤色の
衣
(
きぬ
)
の端を遠くよりちらとぞ見たる。
外科室
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
平常
(
いつも
)
のように平気の顔で五六人の教師の上に立ち
数
(
す
)
百の児童を導びいていたが、暗愁の影は
何処
(
どこ
)
となく彼に伴うている。
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
越後の西北は
大洋
(
おほうみ
)
に
対
(
たい
)
して
高山
(
かうざん
)
なし。東南は
連山
(
れんざん
)
巍々
(
ぎゝ
)
として越中上信奥羽の五か国に
跨
(
またが
)
り、
重岳
(
ちようがく
)
高嶺
(
かうれい
)
肩
(
かた
)
を
並
(
なら
)
べて
数
(
す
)
十里をなすゆゑ大小の
獣
(
けもの
)
甚
(
はなはだ
)
多
(
おほ
)
し。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
先
(
ま
)
ず入口に黒髪を
振乱
(
ふりみだ
)
して
横
(
よこた
)
わっているのは
彼
(
か
)
のお葉で、
彼女
(
かれ
)
は胸や肩や
喉
(
のど
)
に
数
(
す
)
ヶ所の重傷を負っていた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
昨日
一昨日
(
おととい
)
までは礫一つ打つことならざしり
泉水
(
せんすい
)
の、尺余の鯉を、思ふまゝに釣り勝ち取り勝ちし得べき、公開? 釣堀と変りたることなれは、
数
(
す
)
百の釣手、
数
(
す
)
千の見物の、
蟻集麕至
(
ぎしゅうくんし
)
せしも
東京市騒擾中の釣
(新字旧仮名)
/
石井研堂
(著)
▼ もっと見る
シニヨリヤの狭い広場が
先
(
ま
)
づ面白い。昔も今も市の中心として
数
(
す
)
百の
男女
(
なんによ
)
が常にうようよとして居る前に、十四世紀初期の建築の
粗樸
(
そぼく
)
な外観を
以
(
もつ
)
て城の如く
屹立
(
きつりつ
)
して居るのは、ヹツクチオ邸だ。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
これで
思出
(
おもいだ
)
したが、この魔のやることは、
凡
(
すべ
)
て、
笑声
(
わらいごえ
)
にしても、
唯
(
ただ
)
一人で笑うのではなく、アハハハハハと
恰
(
あだか
)
も
数
(
す
)
百人の笑うかの如き
響
(
ひびき
)
をするように思われる。
一寸怪
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
凡
(
およそ
)
物を
視
(
み
)
るに
眼力
(
がんりき
)
の
限
(
かぎ
)
りありて
其外
(
そのほか
)
を視るべからず。されば人の
肉眼
(
にくがん
)
を以雪をみれば
一片
(
ひとひら
)
の
鵞毛
(
がまう
)
のごとくなれども、
数
(
す
)
十百
片
(
へん
)
の
雪花
(
ゆき
)
を
併合
(
よせあはせ
)
て一
片
(
へん
)
の鵞毛を
為
(
なす
)
也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
〽さしもに
猛
(
たけ
)
き兵助が、切れども突けどもひるまぬ悪党、前後左右に斬りむすぶ、
数
(
す
)
カ所の疵にながるる血潮、やいばを杖によろぼいながら、ええ口惜しや——。
半七捕物帳:38 人形使い
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
がたがた音がした台所も、遠くなるまで
寂寞
(
ひっそり
)
して、耳馴れたれば今更めけど、
戸外
(
おもて
)
は
数
(
す
)
万の
蛙
(
かわず
)
の声。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
松明の光を
便宜
(
たより
)
にして、ここぞと思うあたりの岩穴を一々検査すると、岩壁を
穿
(
うが
)
ったる横穴は
数
(
す
)
ヶ所に
拓
(
ひら
)
かれていた。が、穴の天井は極めて低いので、
到底
(
とても
)
真直
(
まっすぐ
)
に立っては歩かれぬ。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
“数”の解説
数(かず、すう、en: number)とは、
ものの順序を示す語。また、その記号・数字。
個々の物(もの)や事(こと)が、(全体または一定の範囲で)いくつあるか(あるいは何回おきるか)ということを表すもの。
ITなど特定の分野においては「数値(すうち)」ともいう。
(出典:Wikipedia)
数
常用漢字
小2
部首:⽁
13画
“数”を含む語句
数多
数々
珠数
多数
数珠
数度
数奇
多人数
数行
珠数繋
因数
数回
人数
手数
家数
御手数
桁数
数字
数年前
巻数
...