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懷
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おも
ふりがな文庫
“
懷
(
おも
)” の例文
新字:
懐
彼
(
かれ
)
は
殆
(
ほとん
)
ど
其
(
そ
)
の
脚力
(
きやくりよく
)
の
及
(
およ
)
ぶ
限
(
かぎ
)
り
走
(
はし
)
つた。
彼
(
かれ
)
はおつぎが
後
(
うしろ
)
に
續
(
つゞ
)
かぬことを
顧慮
(
こりよ
)
する
暇
(
いとま
)
もなかつた。
彼
(
かれ
)
は
其
(
そ
)
の
主人
(
しゆじん
)
を
懷
(
おも
)
つたのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
と
言
(
い
)
ひながら
今
(
いま
)
しも
懷
(
なつ
)
かしき
母君
(
はゝぎみ
)
の
噂
(
うわさ
)
の
出
(
い
)
でたるに、
逝
(
ゐ
)
にし
夜
(
よ
)
の
事
(
こと
)
ども
懷
(
おも
)
ひ
起
(
おこ
)
して、
愁然
(
しゆうぜん
)
たる
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
の
頭髮
(
かしら
)
を
撫
(
な
)
でつゝ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
昨年の初夏此處を通つて初めて人懷かしいやうな思ひが胸に溢れて、軒竝の行燈が一々暖かい呼吸をしてゐるやうに覺えた其時の
懷
(
おも
)
ひが又胸に湧く。
俳諧師
(旧字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
我母を
懷
(
おも
)
ひ、ドメニカをおもひ、フランチエスカの君をおもひ、我記憶の常に異ならざるを知りぬ。さればわが見る所のものは、必ず幻影に非ざるならん。我は
故
(
もと
)
の我なり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
大事と思ふ心も何時しか忘れて小夜衣の顏を見ぬ夜は千
秋
(
しう
)
の
懷
(
おも
)
ひにて
種々
(
しゆ/″\
)
樣々
(
さま/″\
)
と事にかこつけ晝夜の
別
(
わか
)
ちも
無
(
なく
)
通ひける實に若き者の
溺
(
おぼ
)
れ安きは此道にして如何なる
才子
(
さいし
)
も忽ち身を
亡
(
ほろ
)
ぼし
家産
(
かさん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
かれ追ひ到りましし時に、待ち
懷
(
おも
)
ひて、歌ひたまひしく
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
懷
(
おも
)
へば琵琶の
湖
(
みづうみ
)
の
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
少年
(
せうねん
)
齡
(
よわひ
)
漸
(
やうや
)
く八
歳
(
さい
)
、
此
(
この
)
悲境
(
ひきよう
)
に
落
(
お
)
ちて、
回顧
(
くわいこ
)
してあの
優
(
やさ
)
しかりし
母君
(
はゝぎみ
)
の
姿
(
すがた
)
や、ネープルスで
別
(
わか
)
れた
父君
(
ちゝぎみ
)
の
事
(
こと
)
などを
懷
(
おも
)
ひ
浮
(
うか
)
べた
時
(
とき
)
は、まあどんなに
悲
(
かな
)
しかつたらう、
今
(
いま
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
樂
(
たの
)
しみに
暮
(
くら
)
し給へと
種々
(
いろ/\
)
に
宥
(
なだ
)
めつ
透
(
すか
)
しつ
諫
(
いさめ
)
ると雖もお光は更に思ひ止るべき
所存
(
しよぞん
)
無
(
なけ
)
れば猶押
返
(
かへ
)
して頼みけるに清右衞門一
圓
(
ゑん
)
取用ひ呉ざれば
詮術
(
せんすべ
)
なさに
凄々
(
すご/\
)
と我が屋へ
社
(
こそ
)
は
立戻
(
たちもど
)
れど
熟々
(
つく/″\
)
思へば
懷
(
おも
)
ふ程無念悔しさ
止難
(
やみがた
)
ければ
店請人
(
たなうけにん
)
清右衞門を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
懷
部首:⼼
19画
“懷”を含む語句
可懷
懷胎
懷中
述懷
内懷
追懷
御懷
懷紙
人懷
懷中物
手懷
懷中鏡
懷中電燈
本懷
懷裡
懷提灯
懷手
山懷
懷劍
懷姙
...