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怖
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おっ
ふりがな文庫
“
怖
(
おっ
)” の例文
人を
擲殺
(
たゝッころ
)
して
内済
(
ねえせい
)
で済みますかえ、そりゃア済ます人もあるか知れませんが、
私
(
わっち
)
アいやだ、
怖
(
おっ
)
かねえ事を仰しゃるねえ、お
母
(
ふくろ
)
さん
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
どうかしましたもないじゃありませんか、何んですの、その顔は。
怖
(
おっ
)
かない顔をしてわたしを
地上:地に潜むもの
(新字新仮名)
/
島田清次郎
(著)
これは名前だけは
怖
(
おっ
)
かない敵役のようですが、ヒョロヒョロとした青白い四十男で、剣術よりは下駄の
鼻緒
(
はなお
)
を直したり、障子を張ったり
月代
(
さかやき
)
を当ったりすることのうまい人間です。
銭形平次捕物控:149 遺言状
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あたいはしんさいが
怖
(
おっ
)
かなかったんだよ」
白い壁
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
「いやに
怖
(
おっ
)
かない
面
(
つら
)
をしている奴だな」
大菩薩峠:19 小名路の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
「
怖
(
おっ
)
かない! オッ母ッ!」と叫んだ。
人を殺す犬
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
「
怖
(
おっ
)
かない。神様が取り殺しなさる。」
女房ども
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
と三人出たから見物は段々
後
(
あと
)
へ
退
(
さが
)
る、
抜刀
(
ぬきみ
)
ではどんな人でも退る、豆蔵が水を
撒
(
ま
)
くのとは違う、
怖
(
おっ
)
かないからはら/\と人が
退
(
の
)
きます。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「ここに
怖
(
おっ
)
かないものがある」
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
五「
怖
(
おっ
)
かねえ処だ、江戸てえ所にゃア二度と再び来る所じゃねえ、火に
追
(
おっ
)
かけられて居るんだねえ、旦那さん何処へ逃げべえか」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
清「
怖
(
おっ
)
かねえ、女をまア、
何
(
なん
)
てエ、人を殺すったって
村方
(
むらかた
)
の土手じゃアねえか、ウーン怖かなかんべえ、ウーン
何
(
ど
)
うした」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
太「あの野郎
何
(
なん
)
でも口の先で
他人
(
ひと
)
を
瞞
(
だま
)
して銭を
借
(
かり
)
る事は上手だが、
大
(
で
)
けえ声では云えねえが、
此処
(
こゝ
)
な甚藏は
蝮野郎
(
まむしやろう
)
でよくねえ
怖
(
おっ
)
かねえ野郎でのう」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
男「はっ……あー
恟
(
びっく
)
りした、はあーえら
魂消
(
たまげ
)
やした、あゝ
怖
(
おっ
)
かねえ……何かぽく/\
黒
(
くれ
)
え物が居ると思ったが、こけえらは
能
(
よ
)
く
貉
(
むじな
)
の出る処だから」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
茂「そうサ、自分が調べられるのじゃアないからの
事
(
こっ
)
た、
此方
(
こち
)
とらはまかり間違えば
捕縛
(
ふんじば
)
られるのだから
怖
(
おっ
)
かねえ」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
仙「パクリと
柚子
(
ゆず
)
味噌の蓋を見たように頭を殺がれるか、もう少し下ならコロリと首が落ちるんだ、オヽ
怖
(
おっ
)
かねえ、喧嘩は止めだ、酷い奴が有るものだ」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
伊之吉とてこんなことを遣るは
臍
(
へそ
)
の緒きって始めての芸で、実は
怖
(
おっ
)
かな恟りでおるんでげすが、
何
(
なん
)
と云ってもそこへまいると男は男だけの度胸のあるもので
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
五八「
己
(
おら
)
ア人殺し/\と云うから、
怖
(
おっ
)
かなくって
堪
(
たま
)
りやしねえから、
此処
(
こゝ
)
に
引下
(
ひきさが
)
って居りやすのだ」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
どうも江戸はえれえ
怖
(
おっ
)
かねえ所で、なか/\
好
(
い
)
い所だと云うのは嘘でがんす、側から/\火事が
追掛
(
おっか
)
けて来て、
彼方此方
(
あっちこっち
)
逃𢌞って、漸くのこんで
帰
(
けえ
)
ってめえりやしたが
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今小兼は出て来て
家
(
うち
)
に居るのだがね、妙なもんで六年
前
(
あと
)
は
彼奴
(
あいつ
)
も
好
(
い
)
い女だったが、此の頃はこう小皺が寄ってきて、年を
老
(
と
)
った
新造
(
しんぞ
)
の顔は
怖
(
おっ
)
かねえもので、何だか見るのも厭になったが
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何うにも
斯
(
こ
)
うにも
己
(
おれ
)
が一生懸命に掛合ったから、飲んだ酒も
醒
(
さ
)
めて仕舞った、
己
(
おら
)
ア
全体
(
ぜんてい
)
酒さえのめば、
侍
(
さむれえ
)
でもなんでも
怖
(
おっ
)
かなくねえように気が強くなるのだが、幽霊が側へ来たかと思うと
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私
(
わっち
)
も
怖
(
おっ
)
かねえから真堀の定蓮寺へ逃込んで
漸々
(
ようよう
)
の事で助かったが
家
(
うち
)
を出る時ア兄貴と喧嘩アして
兄弟
(
きょうでえ
)
の縁を切る、二年越も世話になった女と一緒になるも厭になって、まごつき出した日にゃア
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
國「
怖
(
おっ
)
かねえ、死んでも忘れません、
向後
(
きょうこう
)
悪事はふッつりと」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
喜「何しろ
怖
(
おっ
)
かねえ
姿
(
なり
)
だなア、化物じゃアあるめえなア」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
誰もその熊が
怖
(
おっ
)
かねえッて其の山へ
往
(
ゆ
)
く
者
(
もな
)
アありやせんよ
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
庄「
怖
(
おっ
)
かねえことであったのう」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
怖
常用漢字
中学
部首:⼼
8画
“怖”を含む語句
恐怖
怖々
可怖
驚怖
怖気
畏怖
怖毛
物怖
怖怖
空怖
恐怖心
懼怖
恐怖症
怖気立
怖気付
大畏怖
利牙爪可怖
怖氣
怖畏
怖味
...