御一所ごいつしよ)” の例文
恐入おそれいりました。うぞ此方こつちへ。貴方あなた御一所ごいつしよに、後生ごしやうですから。……背後うしろから追掛おつかけてるやうでらないんですもの。」
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
剛さんは如何どうなすつたでせう、今夜こよひはお帰りの日取なんだが、今頃までお帰りないのは、大方おほかた此の雨でお泊りのでせう、お一人なら雨や雪に頓着とんちやくなさるひとぢやないけれど、お友達と御一所ごいつしよでは
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
『それでは其所そこいらまで御一所ごいつしよるきませう。』
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
こと此頃このごろながし、東京とうきやうときから一晩ひとばんとまりになつてならないくらゐ差支さしつかへがなくば御僧おんそう御一所ごいつしよに。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なつかしい。わたし貴下あなた七歳なゝつ年紀とし、おそばたお友達ともだち……過世すぐせえんで、こひしうり、いつまでも/\、御一所ごいつしよにとおもこゝろが、我知われしらずかたちて、みやこ如月きさらぎゆきばん
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いや? 仕様しやうがありませんね、それぢや御一所ごいつしよしあがれ。貴僧あなた御免ごめんかうむりますよ。)
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なるかなさら一時間いちじかんいくらとふ……三保みほ天女てんによ羽衣はごろもならねど、におたからのかゝるねえさんが、世話せわになつたれいかた/″\、親類しんるゐようたしもしたいから、お差支さしつかへなくば御一所ごいつしよ
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
御一所ごいつしよではかつたのでございますか。』
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「では、御一所ごいつしよに。」
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)