平常へいじょう)” の例文
だから平常へいじょううたをおうたいになり、ものらしておいでなさるときは、けっして、さびしいということはなかったのであります。
町のお姫さま (新字新仮名) / 小川未明(著)
平常へいじょう錠口じょうぐちよりおく平家来禁入ひらげらいきんにゅう場所ばしょであるが、いま老臣十兵衛がさきにまわってふれてあったので、一同表方おもてがた血戦けっせんしてきたままの土足どそく抜刀ぬきみ狼藉ろうぜきすがたで
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
平常へいじょうは、大した用事もないから大ぜいの人がいる必要はないのであった。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「こんなときにでも、おじいさんをこまらして、平常へいじょう手足てあしのようにはたらいている、みんなのありがたみをらしてやれ。」と、相談そうだんしました。
夏とおじいさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
ぜったいにこのでは平常へいじょう敵味方てきみかたをわすれ、あだなくうらみなく、たとえ隣国りんごく交戦中こうせんちゅうでも、三日かん兵戈へいかをおさめて待つというのが武門ぶもんのとうぜんとされている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれら、宿やどなしどもは、きたといわず、みなみといわず、西にしといわず、ひがしといわず、平常へいじょう諸方しょほうをあるきまわっていますから、なか不思議ふしぎなことをっていました。
珍しい酒もり (新字新仮名) / 小川未明(著)
たとえなんと世間せけんからいわれても、平常へいじょうこころがけがよくないから、これもしかたがないのだ。なんにしろ、あぶないじゅうつやつがいなくなって、やっと安心あんしんしたよ。
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
正吉しょうきち高橋たかはしは、おな種類しゅるい学校がっこうでありましたので、平常へいじょう往来おうらいをして、自分じぶんたちの希望きぼう物語ものがたったり、のまわりにあったことなどをけて、はなったのでした。
世の中へ出る子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
もうじきにふゆやすみがくるのでした。そろそろ学校がっこうでは試験しけんはじまりました。算術さんじゅつ平常へいじょう点数てんすう試験しけん関係かんけいしますので、みないっしょうけんめいに勉強べんきょうをいたしました。
残された日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
平常へいじょう、むだづかいをせずにためていたかねがあるので、これから、宿屋やどやまろうと、すでにかおなじみの口入くちいへいこうと、その心配しんぱいはないけれど、さすがに心細こころぼそおもいました。
だまされた娘とちょうの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
平常へいじょうおんなのほうは、子供こどもらとオルガンにあわせて、讃美歌さんびかをうたい、また希望者きぼうしゃ英語えいごおしえたりしました。そして、青年せいねんのほうは、子供こどもらに、手工しゅこうのけいこをしたり、自由画じゆうがをかかせたりしました。
天女とお化け (新字新仮名) / 小川未明(著)