“錠口”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうぐち92.9%
ぢやうぐち7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それにも返辞へんじはなく、殿中でんちゅう、ただなんとなくものさわがしいので、いまはジッとしていることもできないで、錠口じょうぐちまで足を早めながら
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お庭をわたる松風のと、江戸の町々のどよめきとが、潮騒しおさいのように遠くかすかに聞こえてくる、ここは、お城の表と大奥との境目——お錠口じょうぐち
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
忍び出て漸々やう/\錠口ぢやうぐちへ來りければ待儲まちまうけたる兩人はそつと請取りお島は佐十郎の耳に口を寄せまづ藤三郎樣の御事を計ひ夫より御兩人ともに御庭の垣を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)