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家居
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いへゐ
ふりがな文庫
“
家居
(
いへゐ
)” の例文
(
家居
(
いへゐ
)
の作りさま他所にかはれり、その事は下にいふべし)しばしこゝにやすらひて立出しに、これよりまづ
猿飛橋
(
さるとびばし
)
を見玉へとて
案内
(
あない
)
は
前
(
さき
)
へ立てゆく。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
入口の方から番傘が
覗
(
のぞ
)
いて、お勝手の方から
柄杓
(
ひしやく
)
と
俎板
(
まないた
)
が覗いてゐる世帶、淺ましくも凄まじい
家居
(
いへゐ
)
ですが、八五郎にのしかゝるやうに
啖呵
(
たんか
)
を浴びせてゐる女は見事でした。
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一
(
ひと
)
とせ
下谷
(
したや
)
のほとりに
仮初
(
かりそめ
)
の
家居
(
いへゐ
)
して、
商人
(
あきびと
)
といふ名も恥かしき、
唯
(
ただ
)
いさゝかの物とり
並
(
なら
)
べて
朝夕
(
あさゆふ
)
のたつきとせし頃、
軒端
(
のきば
)
の
庇
(
ひさし
)
あれたれども、月さすたよりとなるにはあらで
あきあはせ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
出口
(
でぐち
)
の
柳
(
やなぎ
)
を
振向
(
ふりむ
)
いて
見
(
み
)
ると、
間
(
ま
)
もなく、
俥
(
くるま
)
は、
御神燈
(
ごしんとう
)
を
軒
(
のき
)
に
掛
(
か
)
けた、
格子
(
かうし
)
づくりの
家居
(
いへゐ
)
の
並
(
なら
)
んだ
中
(
なか
)
を、
常磐樹
(
ときはぎ
)
の
影
(
かげ
)
透
(
す
)
いて、
颯
(
さつ
)
と
紅
(
べに
)
を
流
(
なが
)
したやうな
式臺
(
しきだい
)
へ
着
(
つ
)
いた。
明山閣
(
めいざんかく
)
である。
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
み冬づく丘の
家居
(
いへゐ
)
に立つけぶり湯氣おほけれやあたたかく見ゆ
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
新しき
家居
(
いへゐ
)
の
門
(
かど
)
に
桜花
(
はな
)
咲けど
夜
(
よ
)
を暗み
提灯
(
ちやうちん
)
つけて
出
(
い
)
でけり
桜
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
唐国
(
からくに
)
に名を残しける人よりもゆくへ知られぬ
家居
(
いへゐ
)
をやせん
源氏物語:12 須磨
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
鰐淵が
家居
(
いへゐ
)
は全く形を失へるなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
隱して云ふに左らばと
此宿
(
このしゆく
)
に泊る梅花道人茶店に待てありしが一つになり見ぬ事とて早足の自慢大げさなり脇に羽の生えた跡もなけれど
偖
(
さて
)
宿に
入
(
い
)
りて見れば
家名
(
いへな
)
は忘れしが
家居
(
いへゐ
)
廣く清らかにて隣りに大きな
櫛店
(
くしみせ
)
もあり
宿
(
しゆく
)
中第一の大家とは知られぬ湯に入り名物の櫛を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
こゝを以て
家居
(
いへゐ
)
の
造
(
つく
)
りはさら也、
万事
(
よろづのこと
)
雪を
禦
(
ふせ
)
ぐを
専
(
もつはら
)
とし、
財
(
ざい
)
を
費
(
つひやし
)
力
(
ちから
)
を
尽
(
つく
)
す事
紙筆
(
しひつ
)
に
記
(
しる
)
しがたし。
農家
(
のうか
)
はことさら夏の初より秋の末までに五
穀
(
こく
)
をも
収
(
をさむ
)
るゆゑ、雪中に
稲
(
いね
)
を
刈
(
かる
)
事あり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
み冬づく丘の
家居
(
いへゐ
)
に立つけぶり湯気おほけれやあたたかく見ゆ
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
春の
半
(
なかば
)
にいたれば小雨ふる日あり、此時にいたれば晴天はもとより、雨にも風にも去年より
積雪
(
つもりたるゆき
)
しだい/\に
消
(
きゆ
)
るなり。されども
家居
(
いへゐ
)
などは
乾
(
いぬゐ
)
に(北東の間)あたる方はきゆる事おそし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
春の
半
(
なかば
)
にいたれば小雨ふる日あり、此時にいたれば晴天はもとより、雨にも風にも去年より
積雪
(
つもりたるゆき
)
しだい/\に
消
(
きゆ
)
るなり。されども
家居
(
いへゐ
)
などは
乾
(
いぬゐ
)
に(北東の間)あたる方はきゆる事おそし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
(少しの雪は土をかけ又は灰をかくればはやくきゆ)そも/\去年冬のはじめより雪のふらざる日も
空
(
そら
)
曇
(
くも
)
りて
快
(
こゝろよ
)
く
晴
(
はれ
)
たるそらを見るは
稀
(
まれ
)
にて、雪に
家居
(
いへゐ
)
を
降埋
(
ふりうづ
)
められ手もとさへいとくらし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
居
常用漢字
小5
部首:⼫
8画
“家居”で始まる語句
家居着