“唐国”の読み方と例文
読み方割合
からくに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
魔よけのつるぎをふるっている鍾馗しょうきまでが、どうも山の人ではなくて、唐国からくにあたりから船で海を渡ってきた目の大きな人のように見えます。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
……まるで、もうここはあの国の幽邃境ゆうすいきょうだ。……深遠な唐国からくにの空気がそのままに漂っているではないか。……何と云う神秘な静寂だろう。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
ひぐまにあらず、この国ではめったに見ることができない、というよりも、太古以来絶えて存在を許されていない種類の動物、唐国からくにの虎という獣に似たやつが一頭
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)