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如此
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かくのごとく
ふりがな文庫
“
如此
(
かくのごとく
)” の例文
見テ曰ク我ニシテ彼幼者ニ問フ羞ヅ可キノ至リナリト
如此
(
かくのごとく
)
ニ至テハ如何シテ其疑ヲ解クヲ得ルカ其疑タル死ニ至テ尚未ダ解ケザルナリ
牧野富太郎自叙伝:02 第二部 混混録
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
五十石を不足と思い、他所へ立ち去る人は心次第たるべし。ただ、諸士の流浪を不憫に思し召して
如此
(
かくのごとく
)
なし給わば、莫大のご仁政なるべし
十二神貝十郎手柄話
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
一
般
(
ぱん
)
の
子女
(
しぢよ
)
の
境涯
(
きやうがい
)
は
如此
(
かくのごとく
)
にして
稀
(
まれ
)
には
痛
(
いた
)
く
叱
(
しか
)
られることもあつて
其
(
その
)
時
(
とき
)
のみは
萎
(
しを
)
れても
明日
(
あす
)
は
忽
(
たちま
)
ち
以前
(
いぜん
)
に
還
(
かへ
)
つて
其
(
その
)
性情
(
せいじやう
)
の
儘
(
まゝ
)
に
進
(
すゝ
)
んで
顧
(
かへり
)
みぬ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
□二月十二日、家々にて
浚井
(
いどかえ
)
し女子は井の水を汲んで額を洗ふ、
如此
(
かくのごとく
)
すれば疾病を免るゝとなり、
此
(
この
)
月や
土筆
(
つくし
)
萌出、海棠・春菊・百合の花満開し
蟋蟀
(
こおろぎ
)
鳴く。
南嶋を思いて:――伊波文学士の『古琉球』に及ぶ――
(新字新仮名)
/
新村出
(著)
過日
御示
(
おしめし
)
被下
(
くだされ
)
候
(
そうろう
)
貴著
瘠我慢中
(
やせがまんちゅう
)
、
事実
(
じじつ
)
相違之廉
(
そういのかど
)
並
(
ならぴ
)
に
小生之
(
しょうせいの
)
所見
(
しょけん
)
もあらば云々との
御意
(
ぎょい
)
致拝承
(
はいしょういたし
)
候
(
そうろう
)
。昨今
別而
(
べっして
)
多忙
(
たぼう
)
に
付
(
つき
)
いずれ
其中
(
そのうち
)
愚見
(
ぐけん
)
可申述
(
もうしのぶべく
)
候
(
そうろう
)
。
先
(
まず
)
は
不取敢
(
とりあえず
)
回音
(
かいおん
)
如此
(
かくのごとく
)
に候也。
瘠我慢の説:03 書簡
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
、
勝海舟
、
榎本武揚
(著)
▼ もっと見る
別紙御銘々様へは、
乍憚
(
はばかりながら
)
御三君より御礼
可然
(
しかるべく
)
御風語被成下度、此段貴答迄
如此
(
かくのごとく
)
に御座候。頓首謹言。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
江戸ッ児の気分はただそれ
如此
(
かくのごとく
)
である、ただそれ如此である、無邪気と、ザックバランと、人を嫌がらせねえのと、遠慮会釈がないのと、物事がテキパキしておるのと
残されたる江戸
(新字新仮名)
/
柴田流星
(著)
緑雨が撰みたる材料の上には商標の如くに
見
(
あら
)
はるれば、之を罵倒するは鴉の黒きを笑ひ、鷺の白きを罵るが如く感ぜらるればなり、罵倒する材料すでに
如此
(
かくのごとく
)
なれば、其痛罵も的を
外
(
はづ
)
れ
「油地獄」を読む:(〔斎藤〕緑雨著)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
丸山作楽君が君主専制の東洋風に随喜の涙を流されし時代もありき、
如此
(
かくのごとく
)
に我日本の学者、老人、
慷慨家
(
かうがいか
)
、政治家、宗教家達は、我文明の余りに疾歩するを憂へて、幾たびか之を
障
(
さゝ
)
へんとし
英雄論:明治廿三年十一月十日静岡劇塲若竹座に於て演説草稿
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
此節少々快方候、
併
(
しかし
)
他出致し
兼
(
かね
)
候まゝ御無礼
仕
(
つかまつり
)
候。此えり
麁物
(
そぶつ
)
ながら呈上(○蘭の絵ハ御苑ニアル分ヲ写させ申候)。
御笑留
(
ごしょうりゅう
)
被下度、外粗大なる
冬瓜
(
とうがん
)
一つ御目にかけ申候。まづ過日之御礼迄
如此
(
かくのごとく
)
候。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
如此
(
かくのごとく
)
にして宮は唯継の妻となりぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
鳥渡
(
ちよつと
)
申上候昨日は御
馳走
(
ちそう
)
に
預
(
あづか
)
り
忝
(
かたじ
)
けなく奉存候
然者
(
しからば
)
先日御相談致し候
穀物
(
こくもつ
)
の儀江戸表へ
相廻
(
あひまは
)
し申候明後日は
關宿
(
せきやど
)
庄右衞門殿方へ
穀代金
(
こくだいきん
)
勘定
(
かんぢやう
)
に參り申候
粕壁
(
かすかべ
)
の代金八十兩也
大豆
(
だいづ
)
の
爲替
(
かはせ
)
に仕つり候
只今
(
たゞいま
)
御受取可被下候
先
(
まづ
)
は右の段申上度
如此
(
かくのごとく
)
御座候以上
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
かれらの理想説は
如此
(
かくのごとく
)
にしてものされ、かれらの自然観は如此にして説明さるるのである。
残されたる江戸
(新字新仮名)
/
柴田流星
(著)
事件
(
じけん
)
は
如此
(
かくのごとく
)
にして一
見
(
けん
)
妙
(
めう
)
な
然
(
しか
)
も
最
(
もつと
)
も
普通
(
ふつう
)
な
方法
(
はうはふ
)
を
踏
(
ふ
)
んで
終局
(
しうきよく
)
が
告
(
つ
)
げられた。
被害者
(
ひがいしや
)
の
損害
(
そんがい
)
に
對
(
たい
)
する
賠償
(
ばいしやう
)
は
僅
(
わづか
)
であるとはいひながら一
時
(
じ
)
主人
(
しゆじん
)
の
手
(
て
)
から
出
(
で
)
てそれが
被害者
(
ひがいしや
)
に
渡
(
わた
)
された。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
さあれ
如此
(
かくのごとく
)
にして江戸ッ児は祖先を敬し、如此にしてしかも決してその祖先を忘れぬ。
残されたる江戸
(新字新仮名)
/
柴田流星
(著)
如
常用漢字
中学
部首:⼥
6画
此
漢検準1級
部首:⽌
6画
“如此”で始まる語句
如此之案紙
如此生盲闡提輩