“慷慨家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうがいか78.6%
かうがいか21.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なにあれでも、実は慷慨家こうがいかかも知れない。そらよく草双紙くさぞうしにあるじゃないか。何とかの何々、実は海賊の張本毛剃九右衛門けぞりくえもんて」
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
てきぱきした実務家の冉有ぜんゆう。温厚の長者閔子騫びんしけん穿鑿せんさく好きな故実家の子夏しか。いささか詭弁派的きべんはてき享受家きょうじゅか宰予さいよ気骨きこつ稜々りょうりょうたる慷慨家こうがいか公良孺こうりょうじゅ
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
頼山陽を硯に比べたら、あの通りの慷慨家かうがいかだけに、ぷり/\おこり出すかも知れないが、実際の事を言ふと、河合寸翁は山陽よりもまだ硯の方が好きだつたらしい。
古松研 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
丸山作楽君が君主専制の東洋風に随喜の涙を流されし時代もありき、如此かくのごとくに我日本の学者、老人、慷慨家かうがいか、政治家、宗教家達は、我文明の余りに疾歩するを憂へて、幾たびか之をさゝへんとし