“気骨”のいろいろな読み方と例文
旧字:氣骨
読み方割合
きぼね54.5%
きこつ45.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もっとも奥さんができてから、もうよっぽどになりますからね。しかし奥さんの方でもずいぶん気骨きぼねが折れるでしょう。あれじゃ」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その人にまたふまでは、とても重苦しくて気骨きぼねの折れる人、もう滅多めったには逢ふまいと思ひます。
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
あの人をしゅうとめに持つんだから、お粂もなかなか気骨きぼねが折れようぜ。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
よし それや、気骨きぼねは折れないさ、旦那さまがお留守だとね。
動員挿話(二幕) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
これでも相当そうとう気骨きぼねれまして
恐れ気もなくいってのける闇太郎に、気骨きこつ稜々りょうりょうたる門倉平馬の気持は、ますますきつけられて、行くらしかった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
彼には彼の寿司観があって、結局まぐろはそう大きく切るものではない、という先入観を信念として、魚の切り方には、彼の気骨きこつにも似ず貧弱な切り具合が見られる。
握り寿司の名人 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
もしくは居るとしても、天下を憂い、国を想う志士の気骨きこつが筑前人には欠けていたのかというと、ナカナカそうでない。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
気骨きこつ稜々りょうりょうたる慷慨家こうがいか公良孺こうりょうじゅ
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
そろいも揃って気骨きこつ稜々りょうりょうたる不遇の高材逸足の集合であって、大隈侯等の維新の当時の築地つきじ梁山泊りょうざんぱく知らず、吏臭紛々たる明治の官界史にあっては恐らく当時の官報局ぐらい自由の空気の横流していたはけだし類を絶しているだろう。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)