慷慨家かうがいか)” の例文
頼山陽を硯に比べたら、あの通りの慷慨家かうがいかだけに、ぷり/\おこり出すかも知れないが、実際の事を言ふと、河合寸翁は山陽よりもまだ硯の方が好きだつたらしい。
古松研 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
丸山作楽君が君主専制の東洋風に随喜の涙を流されし時代もありき、如此かくのごとくに我日本の学者、老人、慷慨家かうがいか、政治家、宗教家達は、我文明の余りに疾歩するを憂へて、幾たびか之をさゝへんとし
頼山陽を硯に比べたら、あの通りの慷慨家かうがいかだけに、ぷり/\おこり出すかも知れないが、実際の事を言ふと、河合寸翁は山陽よりもまだ硯の方が好きだつたらしい。