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夕立
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ゆふだち
ふりがな文庫
“
夕立
(
ゆふだち
)” の例文
下谷
(
したや
)
團子坂
(
だんござか
)
の
出店
(
でみせ
)
なり。
夏
(
なつ
)
は
屋根
(
やね
)
の
上
(
うへ
)
に
柱
(
はしら
)
を
建
(
た
)
て、
席
(
むしろ
)
を
敷
(
し
)
きて
客
(
きやく
)
を
招
(
せう
)
ず。
時々
(
とき/″\
)
夕立
(
ゆふだち
)
に
蕎麥
(
そば
)
を
攫
(
さら
)
はる、とおまけを
謂
(
い
)
はねば
不思議
(
ふしぎ
)
にならず。
神楽坂七不思議
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
八
王子
(
わうじ
)
街道
(
かいだう
)
を
横切
(
よこぎ
)
つて、いよ/\
深大寺
(
じんだいじ
)
近
(
ちか
)
く
成
(
な
)
つたのが、
午後
(
ごゞ
)
の五
時
(
じ
)
過
(
す
)
ぎ。
夕立
(
ゆふだち
)
でも
來
(
く
)
るか、
空
(
そら
)
は一
杯
(
ぱい
)
に
曇
(
くも
)
つて
來
(
き
)
た。
探検実記 地中の秘密:05 深大寺の打石斧
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
送
(
おくり
)
ける或日兩國邊より
歸
(
かへ
)
る
途中
(
とちう
)
俄
(
にはか
)
に
夕立
(
ゆふだち
)
降來
(
ふりきた
)
り
雷
(
はたゝがみ
)
夥多敷
(
おびたゞしく
)
鳴渡
(
なりわた
)
れども
雨具
(
あまぐ
)
なければ馬喰町の馬場の
脇
(
わき
)
に
出格子
(
でがうし
)
の有る家を幸ひに
軒下
(
のきした
)
に
立停
(
たちどま
)
り我が
宅
(
たく
)
も早二三町なれども歸ること
叶
(
かなは
)
ず
雨
(
あめ
)
に
濡
(
ぬれ
)
て居るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
夕立
(
ゆふだち
)
に
出會
(
であ
)
つたときの
樹陰位
(
こかげぐらゐ
)
の
役
(
やく
)
を
勤
(
つと
)
めるであらう。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
盛
(
さかん
)
なる
哉
(
かな
)
、
炎暑
(
えんしよ
)
の
色
(
いろ
)
。
蜘蛛
(
くも
)
の
圍
(
ゐ
)
の
幻
(
まぼろし
)
は、
却
(
かへつ
)
て
鄙下
(
ひなさが
)
る
蚊帳
(
かや
)
を
凌
(
しの
)
ぎ、
青簾
(
あをすだれ
)
の
裡
(
なか
)
なる
黒猫
(
くろねこ
)
も、
兒女
(
じぢよ
)
が
掌中
(
しやうちう
)
のものならず、
髯
(
ひげ
)
に
蚊柱
(
かばしら
)
を
號令
(
がうれい
)
して、
夕立
(
ゆふだち
)
の
雲
(
くも
)
を
呼
(
よ
)
ばむとす。
月令十二態
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
白菊
(
しらぎく
)
の
咲
(
さ
)
く
頃
(
ころ
)
、
大屋根
(
おほやね
)
へ
出
(
で
)
て、
棟瓦
(
むねがはら
)
をひらりと
跨
(
また
)
いで、
高
(
たか
)
く、
高
(
たか
)
く、
雲
(
くも
)
の
白
(
しろ
)
きが、
微
(
かすか
)
に
動
(
うご
)
いて、
瑠璃色
(
るりいろ
)
に
澄渡
(
すみわた
)
つた
空
(
そら
)
を
仰
(
あふ
)
ぐ
時
(
とき
)
は、あの、
夕立
(
ゆふだち
)
の
夜
(
よ
)
を
思出
(
おもひだ
)
す……そして
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“夕立”の解説
夕立(ゆうだち)は、夏の午後から夕方にかけてよく見られる天気。激しいにわか雨を伴う。まれに夕立ちとも。
(出典:Wikipedia)
夕
常用漢字
小1
部首:⼣
3画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“夕立”で始まる語句
夕立雲
夕立雨