じゆく)” の例文
わたくしじゆく御存知ごぞんちとほ高等女學校卒業以上かうとうぢよがくかうそつげふいじやう程度ていどもの入學にふがくせしめるので、女子ぢよし普通教育ふつうけういくはまづをはつたものとなければなりません。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
じゆく山田やまだは、つて、教場けうぢやうにも二階にかいにもたれらず、物音ものおともしなかつた。枕頭まくらもとへ……ばたばたといふ跫音あしおと、ものの近寄ちかよ氣勢けはひがする。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そこで栄蔵は、少し離れた地蔵堂町ぢざうだうまち狭川せばがは子陽しやうといふ先生が開いてゐるじゆくに通学をはじめる。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
平賀源内がじゆくを開き、千葉周作が道場を建てたところで、神田には、珍らしい異色の一くわくですが、その癖、近所にはつみ綿の師匠や、取締の網の目をもぐつた曖昧あいまいな出合茶屋などがあり
じゆく家族的かぞくてき組織そしきであるから各人かくじん共同きようどうものである、塾生じゆくせい此處こゝ自分じぶんいへ心得こゝろえ何事なにごと自分じぶん責任せきにんつてらねばなりません。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
勿論もちろん留守るすねらつておよしたのであつたが——そろつて紫星堂しせいだうじゆく)をたといて、その時々とき/″\弟子でし懷中くわいちう見透みとほしによくわかる。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
栄蔵はまだじゆくへは行つてゐなかつたが、お父さんから一字、お祖父さんから二字といふ風に、少しづつ教へて貰つて、もう仮名や、やさしい漢字は、読めるやうになつてゐた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
返事へんじいから二けましたがそれでも返事へんじいからじゆくではどうなつたことかと非常ひじやう心配しんぱいして責任せきにんつたものは一ねむらなかつたくらゐ
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
一體いつたいじゆくでは小説せうせつ嚴禁げんきんなので、うつかり教師けうし見着みつかると大目玉おほめだまふのみならず、この以前いぜん三馬さんば浮世風呂うきよぶろ一册いつさつ沒收ぼつしうされて四週間ししうかん置放おきつぱなしにされたため、貸本屋かしほんやから嚴談げんだんつて、大金たいきんられ
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)