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四谷見附
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よつやみつけ
ふりがな文庫
“
四谷見附
(
よつやみつけ
)” の例文
私は
四谷見附
(
よつやみつけ
)
を出てから
迂曲
(
うきょく
)
した外濠の
堤
(
つつみ
)
の、丁度その
曲角
(
まがりかど
)
になっている
本村町
(
ほんむらちょう
)
の坂上に立って、次第に地勢の低くなり行くにつれ
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
爾時
(
そのとき
)
であつた。あの
四谷見附
(
よつやみつけ
)
の
火
(
ひ
)
の
見
(
み
)
櫓
(
やぐら
)
は、
窓
(
まど
)
に
血
(
ち
)
をはめたやうな
兩眼
(
りやうがん
)
を
睜
(
みひら
)
いて、
天
(
てん
)
に
冲
(
ちう
)
する、
素裸
(
すはだか
)
の
魔
(
ま
)
の
形
(
かたち
)
に
變
(
へん
)
じた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
二つ一緒だと、百円くらいには売れるかも知れない。外は、ひどい霧だった。
四谷見附
(
よつやみつけ
)
まで来たら、しらじらと夜が明けはじめた。省線に乗った。横浜。
正義と微笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
そのまま、この知人と別れて、同じ人混みをズンズンと
四谷見附
(
よつやみつけ
)
の方へ流れていったのだった。
火葬国風景
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ある
山
(
やま
)
の
手
(
て
)
の従兄の家には僕の血を分けた
従姉
(
いとこ
)
が一人僕を待ち暮らしているはずだった。僕はごみごみした町の中をやっと
四谷見附
(
よつやみつけ
)
の停留所へ出、満員の電車に乗ることにした。
冬
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
四月二日 吉右衛門
四谷見附
(
よつやみつけ
)
新居句会。
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
矢筈草はちよつと見たる時その葉
蓬
(
よもぎ
)
に似たり。
覆盆子
(
いちご
)
の如くその
茎
(
くき
)
蔓
(
つる
)
のやうに延びてはびこる。
四谷見附
(
よつやみつけ
)
より
赤坂喰違
(
あかさかくいちがい
)
の土手に沢山あり。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
が、
恁
(
か
)
くまでの
激震
(
げきしん
)
に、
四谷見附
(
よつやみつけ
)
の、
高
(
たか
)
い、あの、
火
(
ひ
)
の
見
(
み
)
の
頂邊
(
てつぺん
)
に
活
(
い
)
きて
人
(
ひと
)
があらうとは
思
(
おも
)
はれない。
私
(
わたし
)
たちは、
雲
(
くも
)
の
底
(
そこ
)
で、
天
(
てん
)
が
摺半鐘
(
すりばん
)
を
打
(
う
)
つ、と
思
(
おも
)
つて
戰慄
(
せんりつ
)
した。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
故々
(
わざ/\
)
言
(
い
)
ふまでもないが、
坂
(
さか
)
の
上
(
うへ
)
の
一方
(
いつぱう
)
は
二七
(
にしち
)
の
通
(
とほ
)
りで、
一方
(
いつぱう
)
は
廣
(
ひろ
)
い
町
(
まち
)
を
四谷見附
(
よつやみつけ
)
の
火
(
ひ
)
の
見
(
み
)
へ
拔
(
ぬ
)
ける。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
半蔵門
(
はんぞうもん
)
を過ぎて
四谷見附
(
よつやみつけ
)
に来かかる時まで、矢田はさすがにおとなしく、連れではないような風をして口もきかずにいたが、君江が春代を残して一人車から降りかけるのを見るや否や
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
殆
(
ほとん
)
ど、
五分
(
ごふん
)
置
(
お
)
き
六分
(
ろつぷん
)
置
(
お
)
きに
搖返
(
ゆりかへ
)
す
地震
(
ぢしん
)
を
恐
(
おそ
)
れ、また
火
(
ひ
)
を
避
(
さ
)
け、はかなく
燒出
(
やけだ
)
された
人々
(
ひと/″\
)
などが、おもひおもひに、
急難
(
きふなん
)
、
危厄
(
きやく
)
を
逃
(
に
)
げのびた、
四谷見附
(
よつやみつけ
)
そと、
新公園
(
しんこうゑん
)
の
内外
(
うちそと
)
、
幾千萬
(
いくせんまん
)
の
群集
(
ぐんしふ
)
は
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此
(
こ
)
の
裏
(
うら
)
は、すぐ
四谷見附
(
よつやみつけ
)
の
火
(
ひ
)
の
見
(
み
)
櫓
(
やぐら
)
を
見透
(
みとほ
)
すのだが、
其
(
そ
)
の
遠
(
とほ
)
く
廣
(
ひろ
)
いあたりは、
日
(
ひ
)
が
眩
(
まぶし
)
いのと、
樹木
(
じゆもく
)
に
薄霧
(
うすぎり
)
が
掛
(
かゝ
)
つたのに
紛
(
まぎ
)
れて、
凡
(
およ
)
そ、どのくらゐまで
飛
(
と
)
ぶか、
伸
(
の
)
すか、そのほどは
計
(
はか
)
られない。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
四
常用漢字
小1
部首:⼞
5画
谷
常用漢字
小2
部首:⾕
7画
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
附
常用漢字
中学
部首:⾩
8画
“四谷見附”で始まる語句
四谷見附内