“よつやみつけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
四谷見附69.2%
四谷見付23.1%
四ツ谷見附7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
爾時そのときであつた。あの四谷見附よつやみつけやぐらは、まどをはめたやうな兩眼りやうがんみひらいて、てんちうする、素裸すはだかかたちへんじた。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
四谷見付よつやみつけから築地両国行つきじりょうごくゆきの電車に乗った。別に何処どこへ行くというあてもない。船でも車でも、動いているものに乗って、身体からだゆすられるのが、自分には一種の快感を起させるからで。
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そして気附かずに持つてゐた傘の畳み目に、未だ雪が一杯たまつてゐたのを払ひおとして、顔を上げた時にはもう四ツ谷見附よつやみつけに近く来てゐた。
乞食の名誉 (新字旧仮名) / 伊藤野枝(著)