四ツ谷見附よつやみつけ)” の例文
そして気附かずに持つてゐた傘の畳み目に、未だ雪が一杯たまつてゐたのを払ひおとして、顔を上げた時にはもう四ツ谷見附よつやみつけに近く来てゐた。
乞食の名誉 (新字旧仮名) / 伊藤野枝(著)