君等きみら)” の例文
『いや/\、わたくしかへつて、天外てんぐわい※里ばんり此樣こんしまから、何時いつまでも、君等きみら故郷こきようそらのぞませることなさけなくかんずるのです。』と嘆息たんそくしつゝ
君等きみらみたいな高等常識を持った記者諸君に「海上の迷信」なんて鹿爪しかつめらしい、学者振った話なんか出来る柄じゃ、むろんないんだ。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
君等きみらが出て往った後で、蚊帳へ入って、少しねむって、今度眼を覚まして枕頭を見ると、蚊帳の外に女が坐っていた」
女の姿 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
このアメノコヤネの命は中臣なかとみ連等むらじらの祖先、フトダマの命は忌部いみべ首等おびとらの祖先、ウズメの命は猿女さるめ君等きみらの祖先、イシコリドメの命は鏡作かがみつくりの連等の祖先
わたくし誠心まごゝろもつ彼等かれらしゆくします、彼等かれらためよろこびます! すゝめ! 同胞どうばう! かみ君等きみらたすけたまはん!
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
A 持藥ぢやくかつたね。なにしろマアそれでヒステリーびやうだの悋氣病りんきびやうだのがなほれば結構けつこうだ。年始状ねんしじやう無暗むやみ澤山たくさんしたりするのにくらべると、君等きみらのはけだ葉書利用法はがきりようはふ上乘じやうじようなるものだね。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
早過ぎるなら、ゆっくり云ってやるが、おれは江戸っ子だから君等きみらの言葉は使えない、わからなければ、分るまで待ってるがいいと答えてやった。この調子で二時間目は思ったより、うまく行った。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
じつ非常ひじやう手段しゆだんではあるが、※日くわじつ自動鐵車じどうてつしやすなすべりのたに陷落かんらくしたとき君等きみらすくはんがため製作せいさくした大輕氣球だいけいきゝゆうが、いまのこつてる。
わたくし誠心まごころもっ彼等かれらしゅくします、彼等かれらためよろこびます! すすめ! 同胞どうぼう! かみ君等きみらたすけたまわん!
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
君等きみら其時そのとき擧動ふるまひ賞讃しようさんするのをるにつけても、じつ斷膓だんちやうねんえなかつたです——なに、あの卑劣ひれつなる船長等せんちやうら如何どうしたとはるゝか。
格子こうしうちより君等きみら祝福しゆくふくせん、正義せいぎ萬歳ばんざい! 正義せいぎ萬歳ばんざい!』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
『この格子こうしうちより君等きみら祝福しゅくふくせん、正義せいぎ万歳ばんざい! 正義せいぎ万歳ばんざい!』
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)