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南
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みんなみ
ふりがな文庫
“
南
(
みんなみ
)” の例文
「そうおいでになったと、よろしい。薫風
南
(
みんなみ
)
より来って、殿閣
微涼
(
びりょう
)
を生ず。こう、ついでおけば大丈夫なものだ」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
と一心不乱、さっと木の葉を
捲
(
ま
)
いて風が
南
(
みんなみ
)
へ吹いたが、たちまち
静
(
しずま
)
り返った、夫婦が
閨
(
ねや
)
もひッそりした。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
三国の代の英雄の曹孟徳が、百万の大軍を率いて呉の国を
呑滅
(
どんめつ
)
しようとしつつ、「月明らかに星
稀
(
まれ
)
にして、
烏鵲
(
うじゃく
)
南
(
みんなみ
)
に飛ぶ」と
槊
(
さく
)
を馬上に横たえて詩を賦したのも丁度斯様いう夜であった。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
晴れし日を
南
(
みんなみ
)
の縁に孫だきて陽を浴びをれば飛行機通る
閉戸閑詠
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
南
(
みんなみ
)
の国はゆたけし朝あけて君を照らさむ
天
(
あま
)
つ
日
(
ひ
)
のいろ
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
▼ もっと見る
ああ
南
(
みんなみ
)
の
潮
(
しほ
)
黒く、呼べば
應
(
こた
)
へむ波の涯
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
梅
遠近
(
おちこち
)
南
(
みんなみ
)
すべく北すべく
郷愁の詩人 与謝蕪村
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
東風
(
こち
)
の空雲一筋に
南
(
みんなみ
)
へ
七百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
南
(
みんなみ
)
の、森をしたひて
ふるさと
(新字旧仮名)
/
漢那浪笛
(著)
日
(
ひ
)
は
午
(
ご
)
に
中
(
あ
)
たり
南
(
みんなみ
)
の
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
南
(
みんなみ
)
に
翔
(
かけ
)
り北に
嚮
(
むこ
)
う
現代語訳 平家物語:06 第六巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
南
(
みんなみ
)
の花の
香
(
かをり
)
か
草わかば
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
其
(
そ
)
の
父
(
ちゝ
)
、
此
(
こ
)
の
無足婦人
(
むそくふじん
)
を
膝行軌
(
ゐざりぐるま
)
に
乘
(
の
)
せ、
自
(
みづか
)
ら
推
(
お
)
しめぐらして
京都
(
けいと
)
の
南
(
みんなみ
)
の
方
(
かた
)
より
長安
(
ちやうあん
)
の
都
(
みやこ
)
に
來
(
きた
)
り、
市
(
いち
)
の
中
(
なか
)
にて、
何
(
ど
)
うぞやを
遣
(
や
)
る。
聚
(
あつま
)
り
見
(
み
)
るもの、
日
(
ひ
)
に
數千人
(
すうせんにん
)
を
下
(
くだ
)
らず。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と一
心不乱
(
しんふらん
)
。
颯
(
さツ
)
と
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
を
捲
(
ま
)
いて
風
(
かぜ
)
が
南
(
みんなみ
)
へ
吹
(
ふ
)
いたが、
忽
(
たちま
)
ち
静
(
しづま
)
り
返
(
かへ
)
つた、
夫婦
(
ふうふ
)
が
閨
(
ねや
)
もひツそりした。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“南”の解説
南(みなみ)は、北極星とは対蹠の方位。東西が相対的な位置関係にあるのに対して南北は絶対的な位置関係にある。北回帰線以北で、太陽高度が最も高くなる方位。逆に南回帰線以南では、太陽高度が最も低くなる。
方位磁針のS極が指す「南」は厳密には磁南といい、南とは多少のずれがある。日本国内では、その差は約5~7°で、地域により異なる。
(出典:Wikipedia)
南
常用漢字
小2
部首:⼗
9画
“南”を含む語句
南瓜
南風
南方
南無阿弥陀仏
東南風
印南野
南瓜畑
南部
南無三宝
東南
南陽
済南
印南
神南備
南京
南無
日南
西南
南京玉
南北
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