『ふるさと』
常によく見る女なれど、 心の欲を云ひいでむ、 また、語るべき機会もなく、 胸もどかしく、過ぎゆくか。 実にも二人がその中は、 砕けちりしく花硝子—— 夕日の国の寂寥に、 絡みて沈む香の色。 せめては夢にその女と、 微笑つくる嬉れしさを、 ふ …
著者 | 漢那浪笛 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 詩歌 |
初出 | 「琉球新報」1909(明治42)年6月6日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約1分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約2分(300文字/分) |
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