停留場ていりゅうじょう)” の例文
ある停留場ていりゅうじょうのそばには、たくさんの露店ろてんていました。なかには、まごいと、ひごいのきたのをたらいにれて、っていました。
どこかで呼ぶような (新字新仮名) / 小川未明(著)
また、今日きょう電車でんしゃ停留場ていりゅうじょうへいって、新聞しんぶんらねばならないのです。おとうと昨夜ゆうべいぬいかけられたゆめおもしていました。
ある夜の星たちの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ほどなく、電車でんしゃがきたのでったけれど、停留場ていりゅうじょう見送みおくる、老人ろうじんかおが、いつまでもあたまのこりました。おりあしく、その電車でんしゃ満員まんいんでした。
村へ帰った傷兵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
まいりをすますと、あとこころをひかれながら、九だんさかりました。そして、まち停留場ていりゅうじょうへきて電車でんしゃをまっていました。
村へ帰った傷兵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
晩方ばんがたでありました。両側りょうがわには、燈火ともしびのついたころあいです。電車でんしゃ停留場ていりゅうじょうには、たくさんひとっていました。
白い影 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それから、停留場ていりゅうじょうごとに、ひとったり、りたりしました。松林まつばやしにさしかかるころは、うまも、はやつかれたのか、くろくあせがにじんで、あえいでいました。
しらかばの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
バスの停留場ていりゅうじょうが、このいえまえにでもくことにまったものなら、このみせはいくら繁昌はんじょうするかしれないぜ。
とうげの茶屋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ここは、ふゆのほうが、やすひとおおいんだから、先越さきこ苦労くろうをさっしゃるな。停留場ていりゅうじょうなんか、どこへいてもいいというで、きにまかしておかっしゃい。
とうげの茶屋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
少年しょうねんは、さびしそうに、あたりをまわしました。あちらの電車でんしゃ停留場ていりゅうじょうほうも、一のように、ひとくろかげもなければ、ただ、レールが、ひかってみえるだけです。
街の幸福 (新字新仮名) / 小川未明(著)
とうてい、まちといわれそうもない、四、五けんばかりみせのならんだ、バスの停留場ていりゅうじょうのあるところまできてりると、その一けんには、パチンコの看板かんばんが、かかっていました。
雲のわくころ (新字新仮名) / 小川未明(著)
すでに、彼女かのじょは、いくつかの停留場ていりゅうじょう電車でんしゃにもろうとせずとおりすごしていました。
青い星の国へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
あのは、昨日きのう、いつものように、停留場ていりゅうじょうって新聞しんぶんっていますと、どこかのおおきないぬがやってきて、ふいに、子供こどもかってほえついたので、どんなに、子供こどもはびっくりしたでしょう。
ある夜の星たちの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
はやくまえ停留場ていりゅうじょうくよう運動うんどうをしろと、さっき助役じょやくさんがいらしていわしたが、おまえもるとおり、おらも、だんだんとしをとるだし、いっそせがれのもとへいったほうがいいかともかんがえてな。
とうげの茶屋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
電車でんしゃ停留場ていりゅうじょうかって、ある途中とちゅうで、ふと天上てんじょうの一つのほして、こういいました。そのほしは、いつも、こんなに、あおひかっていたのであろうか。それとも、今夜こんやは、とくにさえてえるのだろうか。
青い星の国へ (新字新仮名) / 小川未明(著)