“さんとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山東36.4%
三等13.6%
算当13.6%
三冬9.1%
三頭4.5%
山刀4.5%
三塔4.5%
山桃4.5%
盞燈4.5%
讃祷4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
梁山泊りょうざんぱくといって。いや、違ッた、そ、その梁山泊のある山東さんとうという地方へ、じつアこんど、おらあ役人になって行くわけさ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
われ三等さんとう弟子でしあり。所謂いはゆる猛烈まうれつにして諸縁しよえん放下はうげし、專一せんいつ己事こじ究明きうめいするこれ上等じやうとうづく。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
算当さんとうが細かいというのは、本願寺はある折、疑獄事件があって、光瑞法主はそのために、せめをひいて隠退され、武子さんは、婦人会の存続について大変心配された。
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
三冬さんとうちつすれば、天狗てんぐおそろし。北海ほくかい荒磯あらいそ金石かないは大野おほのはま轟々ぐわう/\りとゞろくおと夜毎よごとふすまひゞく。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
たちま山岳さんがく鳴動めいどうし、黒烟こくゑん朦朧もうろう立昇たちのぼる、その黒烟こくゑん絶間たえまながめると、猛狒ゴリラ三頭さんとうとも微塵みじんになつてくだんだ、獅子しゝ大半たいはん打斃うちたをれた、途端とたん水兵すいへい
まだ執念深しゆうねんぶか鐵車てつしや四邊あたり徘徊はいくわいしてるのは、二十とうばかり雄獅子をじゝと、三頭さんとう巨大きよだいなる猛狒ゴリラとのみであつた。
その男は、背中にけものの毛皮をつけ、足にわらじをはき、こしに大きな山刀さんとうをさして、猟師りょうしのようにも見えましたが、なんだか、ひとくせありげなようすでした。
長彦と丸彦 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
馬はおどろいてとびあがり、男はおこって、山刀さんとうをぬいてとびかかってきました。
長彦と丸彦 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
「一山三塔さんとうものへは慈円より、あらためて道理ことわりを明白に申し伝うびょう候と。——わかったか」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
桜の実、山桃さんとうの実、大いなるすももの実
長い長い朝勤めがすむと、讃祷さんとうがそれに続き、それから弥撒ミサ、謝恩の礼拝。……