“さんず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
三途83.8%
三頭16.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(第二)来世の迷信から、その妻子・眷属にわかれて、ひとり死出の山、三途さんずの川をさすらい行く心ぼそさをおそれるのもある。
死刑の前 (新字新仮名) / 幸徳秋水(著)
町の情報通は、虚と実のけじめもなく、そんなことをガヤガヤ話しあいながら、裸馬の三途さんず行列を、首を長くして、待っていた。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、子供と共においおいと泣く母親を叱りつけて、それらの者を乗せた馬の三頭さんずを、槍のでびしびしなぐった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
馬の足の外れる深さにかかれば、身を馬の三頭さんずに下げて、かるく手綱をくれながら馬を泳がせ、また、浅瀬にかかれば、しぶきをませて駈けわたるのである。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)