“さんづ”の漢字の書き方と例文
語句割合
三途100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新内〽かねて二人が取りかはす、起請誓紙きしやうせいしもみんな仇、どうで死なんす覺悟なら、三途さんづの川もこれ此のやうに、ふたり手をとり諸共もろともと、なぜに云うてはくださんせぬ。
箕輪の心中 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
その罅隙は、義雄自身には、暗い死の影におほはれてゐる三途さんづの川の樣だ。深さも知れない底の底で、闇から闇へ通り過ぎる記憶といふ水が、がう/\と流れてゐる。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
それはおまへらぬから其樣そんにくていなことへるものゝ三日みつか交際つきあひをしたら植村樣うゑむらさまのあとふて三途さんづかはまできたくならう、番町ばんちやう若旦那わかだんなわるいとふではなけれど
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)