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三途
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さんづ
ふりがな文庫
“
三途
(
さんづ
)” の例文
或
(
ある
)
龕
(
がん
)
の中へ身を片寄せて二三
間
(
げん
)
後
(
あと
)
に成つて居る和田さんと
良人
(
をつと
)
とを待ち合せた時、幼い時に聞いた
三途
(
さんづ
)
の河の
道連
(
みちづれ
)
の話を思ひ出すのであつた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
以て明朝
君
(
きみ
)
には
御切腹
(
ごせつぷく
)
悴
(
せがれ
)
忠右衞門も自害致し
死出
(
しで
)
三途
(
さんづ
)
の
露拂
(
つゆはら
)
ひ
仕
(
つかま
)
つるとの事武士の妻が
御切腹
(
ごせつぷく
)
の事兼て
覺悟
(
かくご
)
には御座候へども君に
御別
(
おんわか
)
れ申其上
愛子
(
あいし
)
に
先立
(
さきだた
)
れ何を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
三途
(
さんづ
)
の川の渡し錢なら、六文と相場がきまつて居るぜ、五十兩ありや憚り乍ら
閻魔
(
えんま
)
の廳が素通りだ」
銭形平次捕物控:166 花見の果て
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
新内〽かねて二人が取りかはす、
起請誓紙
(
きしやうせいし
)
もみんな仇、どうで死なんす覺悟なら、
三途
(
さんづ
)
の川もこれ此のやうに、ふたり手をとり
諸共
(
もろとも
)
と、なぜに云うてはくださんせぬ。
箕輪の心中
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
その罅隙は、義雄自身には、暗い死の影におほはれてゐる
三途
(
さんづ
)
の川の樣だ。深さも知れない底の底で、闇から闇へ通り過ぎる記憶といふ水が、がう/\と流れてゐる。
泡鳴五部作:04 断橋
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
▼ もっと見る
それはお
前
(
まへ
)
が
知
(
し
)
らぬから
其樣
(
そん
)
な
憎
(
にく
)
ていな
事
(
こと
)
も
言
(
い
)
へるものゝ
三日
(
みつか
)
交際
(
つきあひ
)
をしたら
植村樣
(
うゑむらさま
)
のあと
追
(
お
)
ふて
三途
(
さんづ
)
の
川
(
かは
)
まで
行
(
ゆ
)
きたくならう、
番町
(
ばんちやう
)
の
若旦那
(
わかだんな
)
を
惡
(
わる
)
いと
言
(
い
)
ふではなけれど
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
こゝは
阪地
(
かみがた
)
で
自慢
(
じまん
)
する(……
四
(
よ
)
ツ
橋
(
はし
)
を
四
(
よ
)
つわたりけり)の
趣
(
おもむき
)
があるのであるが、
講釋
(
かうしやく
)
と
芝居
(
しばゐ
)
で、いづれも
御存
(
ごぞん
)
じの
閻魔堂橋
(
えんまだうばし
)
から、
娑婆
(
しやば
)
へ
引返
(
ひきかへ
)
すのが
三途
(
さんづ
)
に
迷
(
まよ
)
つた
事
(
こと
)
になつて——
面白
(
おもしろ
)
い……いや
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
小父
(
をぢ
)
さん、ここは
三途
(
さんづ
)
の河原よ』
子供に化けた狐
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
「
三途
(
さんづ
)
の
川
(
かは
)
あたりだらうかなう?」
野の哄笑
(新字旧仮名)
/
相馬泰三
(著)
それはお前が知らぬからそんな憎くていな事も言へるものの、三日
交際
(
つきあひ
)
をしたら植村様のあと追ふて
三途
(
さんづ
)
の川まで行きたくならう、番町の若旦那を悪いと言ふではなけれど
うつせみ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
三途
(
さんづ
)
の川は
子供に化けた狐
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
“三途(三悪趣)”の解説
三悪趣(さんあくしゅ)とは、仏教において、悪行を重ねた人間が死後に「趣く」といわれる3つの下層世界(地獄・餓鬼・畜生の3つ)を指す。三悪道(さんあくどう)、あるいは三悪、また三途(三塗とも、さんづ / さんず)などともいう。
浄土宗では「さんなくしゅ / さんなくどう」、浄土真宗 / 真宗では「さんまくしゅ / さんまくどう」と読み慣わす。
(出典:Wikipedia)
三
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
途
常用漢字
中学
部首:⾡
10画
“三途”で始まる語句
三途川
三途河
三途笠
三途川原
三途無量