三冬さんとう)” の例文
汝は三冬さんとうにも其色を変へねば我も一条ひとすぢに此心を移さず。なむぢ嵐に揺いでは翠光を机上の黄巻くわうくわんに飛ばせば、我また風に托して香烟を木末こずゑの幽花にたなびかす。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
三冬さんとうちつすれば、天狗てんぐおそろし。北海ほくかい荒磯あらいそ金石かないは大野おほのはま轟々ぐわう/\りとゞろくおと夜毎よごとふすまひゞく。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)