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郡山
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こおりやま
ふりがな文庫
“
郡山
(
こおりやま
)” の例文
「いや、さっき
郡山
(
こおりやま
)
からのお使が一人見えたっきり、
正午前
(
おひるまえ
)
のうちは武者修行が三人ほどおいでになりましたが、直ぐお帰りでした」
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
大和
(
やまと
)
の
郡山
(
こおりやま
)
の旧城跡、
三笠
(
みかさ
)
・
春日
(
かすが
)
と向き合いの暖い岡に、広い池を幾つも掘って、この中に
孵化
(
ふか
)
する金魚の子の数は、百万が単位である。
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
(はがき)
今日
(
きょう
)
越後
(
えちご
)
の
新津
(
にいつ
)
を立ち、
阿賀野川
(
あがのがわ
)
の渓谷を上りて
会津
(
あいづ
)
を経、
猪苗代
(
いなわしろ
)
湖畔
(
こはん
)
の霜枯れを圧する
磐梯山
(
ばんだいさん
)
のすさまじき雪の姿を仰ぎつつ
郡山
(
こおりやま
)
へ。
柿の種
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
江戸を出るとすれば池田家の誰が討たんにも限らぬし、
郡山
(
こおりやま
)
名代の剣客、数馬の姉
聟
(
むこ
)
である荒木又右衛門が助太刀に出ているというから又五郎は危い。
鍵屋の辻
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
四時ごろ、一足さきに帰るというH君を
郡山
(
こおりやま
)
行きのバスのところまで見送り、それから僕は漸っとひとりになった。
大和路・信濃路
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
▼ もっと見る
奥州
郡山
(
こおりやま
)
の
八幡宮
(
はちまんぐう
)
の
祠官
(
しかん
)
安藤筑前
(
あんどうちくぜん
)
親重
(
ちかしげ
)
の子で、寛政二年に生れたらしい。十六歳の時、近村の
里正
(
りせい
)
今泉氏
(
いまいずみうじ
)
の壻になって、妻に嫌われ、翌年江戸に
奔
(
はし
)
った。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
前夜、
郡山
(
こおりやま
)
へ使いに行った藤田伝五は、怒りを眉に持って立ち帰って来たが、利三の顔を見るやいな云った。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
八重桜と
紅葉
(
もみじ
)
の
錦
(
にしき
)
と、はりぼての鹿とお
土産
(
みやげ
)
と、法隆寺の壁画、
室生寺
(
むろうじ
)
、
郡山
(
こおりやま
)
の城と金魚、
三輪明神
(
みわみょうじん
)
、
恋飛脚大和往来
(
こいびきゃくやまとおうらい
)
、
長谷寺
(
はせでら
)
の
牡丹
(
ぼたん
)
ときのめでんがく及びだるま
大切な雰囲気:03 大切な雰囲気
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
福島、特に
郡山
(
こおりやま
)
を中心に養蚕や製糸の業が盛であります。
川俣
(
かわまた
)
は
羽二重
(
はぶたえ
)
の産地として名を成しました。ですが主に輸出ものでありますから土地の暮しとは深い
結
(
むす
)
ばりがありません。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
奈良県下の
郡山
(
こおりやま
)
はわけて
昔
(
むかし
)
から金魚飼育の盛んな土地で、それは
小藩
(
しょうはん
)
の関係から貧しい藩士の収入を補わせるため、藩士だけに金魚飼育の特権を与えて、保護
奨励
(
しょうれい
)
したためであった。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
紀州
(
きしゅう
)
、
津
(
つ
)
、
郡山
(
こおりやま
)
、
彦根
(
ひこね
)
の四藩の力でもこれをしずめるには半月以上もかかった。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
汽車が
郡山
(
こおりやま
)
駅に着きました。駅は、たったいま爆撃せられたらしく、火薬の
匂
(
にお
)
いみたいなものさえ感ぜられたくらいで、倒壊した駅の建物から黄色い砂ほこりが
濛々
(
もうもう
)
と舞い立っていました。
たずねびと
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
まあ、貴方、
郡山
(
こおりやま
)
(町の名)さ芝居が掛りましたぞえ、東京の名優、尾上菊五郎ちゅうふれ込みでない。外題は、塩原多助、尾上岩藤に、小栗判官、照手の姫、どんなによかろう。見たいない。
農村
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
暁霧
咫尺
(
しせき
)
ヲ弁ゼズ。既ニシテ西風一掃シ碧空
拭
(
ぬぐ
)
フガ如シ。近日ノ連雨、今仰イデ天日ヲ見ル。衆
欣然
(
きんぜん
)
トシテ
眉
(
まゆ
)
ヲ開キ、覚エズ脚力精進セリ。
郡山
(
こおりやま
)
ニ
抵
(
いた
)
ルニ朝市マサニ散ゼントシテ日影食時ニ向フ。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
但木
(
たじき
)
三郎右衛門。
秋保刑部
(
あきうぎょうぶ
)
。大山三太左衛門。
郡山
(
こおりやま
)
七左衛門。荒井九兵衛。里見庄兵衛。境野弥五右衛門。志茂十右衛門。大条次郎兵衛。北見彦右衛門。横田善兵衛。剣持八太夫。上野三郎左衛門。
樅ノ木は残った:02 第二部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
十七日、朝早く起き出でたるに足
傷
(
いた
)
みて立つこと
叶
(
かな
)
わず、心を決して車に乗じて
馳
(
は
)
せたり。
郡山
(
こおりやま
)
、
好地
(
こうち
)
、花巻、
黒沢尻
(
くろさわじり
)
、金が崎、水沢、前沢を
歴
(
へ
)
てようやく一ノ関に着す。この日行程二十四里なり。
突貫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
植田丹後守には子というものがない、ことし五十幾つの老夫婦のほかに、
郡山
(
こおりやま
)
の親戚から養子を一人迎えて、あとは男女十余人の召使のみで
賑
(
にぎや
)
かなような寂しい暮しをしております。
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
甚内の率いる小勢は、平野街道から
龍田
(
たつた
)
へ出、その夜は、
郡山
(
こおりやま
)
で夜営した。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこで降りて、二時間プラットホームで待って、午後一時半、さらに少し北の
小牛田
(
こごた
)
行きの汽車に乗った。窓から乗った。途中、
郡山
(
こおりやま
)
駅爆撃。午後九時半、小牛田駅着。また駅の改札口の前で一泊。
十五年間
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
郡山
(
こおりやま
)
は金魚の養殖を以て名がありますが、品物としてはその近くに産する「
赤膚焼
(
あかはだやき
)
」が世に聞えます。
釉薬
(
うわぐすり
)
に一種のおっとりした持味がありますが、これも今出来のものは昔ほど味いを持ちません。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
東は桜井より初瀬にいたる街道、南は岡寺、高取、吉野等への道すじ、西は高田より竹の内、
当麻
(
たいま
)
への街道、北は
田原本
(
たわらもと
)
より奈良
郡山
(
こおりやま
)
へ、四方十字の要路で、町の真中に札の辻がある。
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「
郡山
(
こおりやま
)
の
筒井順慶
(
つついじゅんけい
)
は、なお奈良に
留
(
とど
)
まっておるか、奈良を出た様子か」
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかもその筒井順慶は、これまた中国出陣の命をうけていて、居城
郡山
(
こおりやま
)
を発し、装備された軍団を
擁
(
よう
)
して奈良まで来ているのだ。時をまたず、いつでもすぐその意志を行動に移す備えができている。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お国は大和の
郡山
(
こおりやま
)
、お高は十と五万石、茶代がたった二百文
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
郡
常用漢字
小4
部首:⾢
10画
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
“郡”で始まる語句
郡
郡内
郡奉行
郡代
郡司
郡上
郡中
郡丞
郡家
郡長