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豆粒
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まめつぶ
ふりがな文庫
“
豆粒
(
まめつぶ
)” の例文
そしていちばんはじめに
手拭
(
てぬぐひ
)
に
進
(
すゝ
)
んだ
鹿
(
しか
)
から、
一口
(
ひとくち
)
づつ
団子
(
だんご
)
をたべました。六
疋
(
ぴき
)
めの
鹿
(
しか
)
は、やつと
豆粒
(
まめつぶ
)
のくらゐをたべただけです。
鹿踊りのはじまり
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
季節
(
きせつ
)
が
秋
(
あき
)
にはいると、どこからともなく、
渡
(
わた
)
り
鳥
(
どり
)
があかね
色
(
いろ
)
の
夕空
(
ゆうぞら
)
を、
山
(
やま
)
の
上
(
うえ
)
高
(
たか
)
く、
豆粒
(
まめつぶ
)
のように、ちらばりながら、
飛
(
と
)
んでいくのが
見
(
み
)
えました。
しいたげられた天才
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
さうして
俺
(
お
)
ら
馬
(
うま
)
曳
(
ひ
)
いて
來
(
き
)
たな、
汗
(
あせ
)
は
豆粒
(
まめつぶ
)
位
(
ぐれえ
)
なのぼろ/\
垂
(
た
)
れつけがそんでも
到頭
(
たうとう
)
我慢
(
がまん
)
しつちやつた、
何
(
なん
)
でも
力
(
ちから
)
落
(
おと
)
しせえしなけりや
癒
(
なほ
)
んな
直
(
すぐ
)
だから
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
莢
(
さや
)
の
中
(
なか
)
には
豆粒
(
まめつぶ
)
が五つありました。そして
仲
(
なか
)
が
善
(
よ
)
かつたのです。けふもけふとて、むつまじくはなしてゐました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
寒い話では、鍬の
刃先
(
はさき
)
にはさまった
豆粒
(
まめつぶ
)
を噛みに来た鼠の舌が鍬に氷りついたまゝ死に、鼠を
提
(
さ
)
げると重たい
開墾
(
かいこん
)
鍬
(
ぐわ
)
がぶらり下ってもはなれなかった話。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
それが這っているのを見つけたのは、
大分
(
おおいた
)
空港を発って、やがてであった。
豆粒
(
まめつぶ
)
のような
楕円形
(
だえんけい
)
のものが、エンジンから翼の方に、すこしずつ動いていた。
幻化
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
ふしぎに
思
(
おも
)
ってそこらをお
見回
(
みまわ
)
しになりますと、
靴
(
くつ
)
ぬぎにそろえてある
足駄
(
あしだ
)
の
陰
(
かげ
)
に、
豆粒
(
まめつぶ
)
のような
男
(
おとこ
)
が
一人
(
ひとり
)
、
反
(
そ
)
り
身
(
み
)
になってつっ
立
(
た
)
っていました。
宰相殿
(
さいしょうどの
)
はびっくりして
一寸法師
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
しかし
恐
(
こわ
)
がることがあるものか、と思いなおしました。見ると、自分が今まで
居
(
い
)
た
庭
(
にわ
)
や
城外
(
じょうがい
)
の町などはずっと、下の方に見おろされました。
往
(
い
)
き
来
(
き
)
してる人間が、
豆粒
(
まめつぶ
)
のように小さく見えました。
強い賢い王様の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
博士の目の前のテレビジョン装置には、研究所や三角岳の建物が
豆粒
(
まめつぶ
)
のように小さくうつったが、それもたちまち見えなくなって、関東平野がまるで地図のように、浮かびあがって来たのだった。
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
豆粒
(
まめつぶ
)
を敷居の溝に置いて、夜中に人が出入りすれば豆は独りでに動くという話である、その敷居の上の豆をわざわざ動かして、反証を作ったと書いたこともある、これも比事物から得た材料である。
銭形平次打明け話
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
人道
(
じんどう
)
には、
豆粒
(
まめつぶ
)
のような人が、ゾロゾロと歩いています。
電人M
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
そのうちに
西
(
にし
)
の
空
(
そら
)
が、
紅
(
あか
)
くなりました。ひょっこりと
前方
(
ぜんぽう
)
へ、
黒
(
くろ
)
い
小舟
(
こぶね
)
が
波
(
なみ
)
のうちから
浮
(
う
)
かび
上
(
あ
)
がりました。あちらにも一つ、ずっと
遠
(
とお
)
くの
方
(
ほう
)
にも、
豆粒
(
まめつぶ
)
のようなのが
見
(
み
)
えています。
海へ帰るおじさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
六
疋
(
ぴき
)
めの鹿は、やっと
豆粒
(
まめつぶ
)
のくらいをたべただけです。
鹿踊りのはじまり
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
豆
常用漢字
小3
部首:⾖
7画
粒
常用漢字
中学
部首:⽶
11画
“豆粒”で始まる語句
豆粒星
豆粒程