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見境
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みさかひ
ふりがな文庫
“
見境
(
みさかひ
)” の例文
処
(
ところ
)
で、
一刻
(
いつこく
)
も
疾
(
はや
)
く
仕上
(
しあ
)
げにしやうと
思
(
おも
)
ふから、
飯
(
めし
)
も
手掴
(
てづか
)
みで、
水
(
みづ
)
で
嚥下
(
のみおろ
)
す
勢
(
いきほひ
)
、
目
(
め
)
を
据
(
す
)
えて
働
(
はたら
)
くので、
日
(
ひ
)
も
時間
(
じかん
)
も、
殆
(
ほと
)
んど
昼夜
(
ちうや
)
の
見境
(
みさかひ
)
はない。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
喫驚
(
びツくり
)
して
人
(
ひと
)
の
見境
(
みさかひ
)
もないんだわ!だけど、
扇子
(
せんす
)
と
手套
(
てぶくろ
)
は
持
(
も
)
つて
來
(
き
)
てやつた
方
(
はう
)
が
可
(
い
)
いわ——さうよ、
若
(
も
)
し
有
(
あ
)
つたら』
云
(
い
)
ひ
終
(
をは
)
ると
同時
(
どうじ
)
に
小綺麗
(
こぎれい
)
な
小
(
ちひ
)
さな
家
(
うち
)
へ
來
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
ました
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「へエー、親分が乘出すんですか。——
三輪
(
みのわ
)
の親分が氣を
揉
(
も
)
んで、
見境
(
みさかひ
)
もなく人を縛りますぜ」
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
否
(
いゝえ
)
、
御婦人
(
ごふじん
)
に
限
(
かぎ
)
つた
事
(
こと
)
はありますまいとも。……
現
(
げん
)
に
私
(
わたくし
)
が
迷惑
(
めいわく
)
をしたんですから……
誰
(
だれ
)
だつて
見境
(
みさかひ
)
はないんでせう。
其奴
(
そいつ
)
が
砂利
(
じやり
)
を
掴
(
つか
)
んで
滅茶々々
(
めちや/\
)
擲附
(
ぶツつ
)
けるんです。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
さらはれたのは、美しい女の子か、丈夫さうな男の子で、武家も町人も
見境
(
みさかひ
)
はありませんが、一致した點は、いづれも嫌がるのを力づくで、無理に連れて行つた形跡のあることです。
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
して通るんだよ。犬だつて
見境
(
みさかひ
)
があらア、
平常
(
ふだん
)
亂暴なことをするから、お前の顏を
銭形平次捕物控:121 土への愛著
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一
軒
(
けん
)
の
山家
(
やまが
)
の
前
(
まへ
)
へ
来
(
き
)
たのには、
然
(
さ
)
まで
難儀
(
なんぎ
)
は
感
(
かん
)
じなかつた、
夏
(
なつ
)
のことで
戸障子
(
としやうじ
)
の
締
(
しまり
)
もせず、
殊
(
こと
)
に一
軒家
(
けんや
)
、あけ
開
(
ひら
)
いたなり
門
(
もん
)
といふでもない、
突然
(
いきなり
)
破椽
(
やぶれえん
)
になつて
男
(
をとこ
)
が
一人
(
ひとり
)
、
私
(
わし
)
はもう
何
(
なん
)
の
見境
(
みさかひ
)
もなく
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
境
常用漢字
小5
部首:⼟
14画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当