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まかり
ふりがな文庫
“
罷
(
まかり
)” の例文
九助と
娶合
(
めあはせ
)
置
(
おき
)
候處右九助儀先年江戸表奉
公
(
こう
)
へ
罷
(
まかり
)
出候に付里并びに私しども跡へ殘り居り九助留守中取續き方
難澁
(
なんじふ
)
仕つり候を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
(
更科山
(
さらしなやま
)
の月見んとて、かしこに
罷
(
まかり
)
登りけるに、
大
(
おおい
)
なる
巌
(
いわ
)
にかたかけて、
肘
(
ひじ
)
折
(
お
)
れ造りたる堂あり。観音を据え
奉
(
たてまつ
)
れり。鏡台とか云う
外山
(
とやま
)
に向いて、)
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
なほまた愚僧が先年寄宿
罷
(
まかり
)
あり候芝山内青樹院の様子につきては、その後聞き及び候処によれば、愚僧突然
行衛
(
ゆくえ
)
不明に相なり候に付き、その節学寮にては
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
重之助ともに周旋致し候えども異船へ近寄るべき手段これ無く、その内下田港へ相廻り候に付き、同所へ
罷
(
まかり
)
越し、異人上陸を見受け書翰並に別啓の策を投じ置き
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
「面白うない。京弥、そろそろ
罷
(
まかり
)
帰るかのう。精進日という奴じゃ。土左船に出会うようでは釣れぬわい。ウフフフ。主水之介の眉間傷も小魚共には利き目が薄いと見ゆるよ」
旗本退屈男:10 第十話 幽霊を買った退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
▼ もっと見る
益御安泰可
レ
被
レ
成御座候然ニ先頃ハ
罷
(
まかり
)
出段〻御セ話難
レ
有次第奉
二
万謝
一
候。
手紙:048 慶応三年一月十四日 木戸孝允あて
(新字旧仮名)
/
坂本竜馬
(著)
右門
企
(
くわだて
)
ノ儀ハ、兵学雑談、
或
(
あるい
)
ハ堂上方ノ儀、
其
(
その
)
外恐入候不敬ノ雑談
申散
(
もうしちらし
)
候ハ、其方共
申立
(
もうしたて
)
ヨリ相知レ候、大弐ハ死罪、右門儀ハ獄門
罷
(
まかり
)
成、御仕
置
(
おき
)
相立候ニ付、不届ナガラ
訴
(
うったえ
)
人ノ事故此処ヲ以テ
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
武具と香木との相違は
某
(
それがし
)
若輩ながら心得居る、
泰勝院殿
(
たいしょういんでん
)
の御代に、
蒲生
(
がもう
)
殿申され
候
(
そろ
)
は、細川家には結構なる御道具あまた有之由なれば拝見に
罷
(
まかり
)
いずべしとの事なり、さて約束せられし当日に相成り
興津弥五右衛門の遺書(初稿)
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
それのみ心配
罷
(
まかり
)
あり候。
歌よみに与ふる書
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
で、居候の
私
(
わっし
)
に、代理として一杯、いんえただ一つだけ。おしるしに頂戴してくれるようにと申すんで、や、も、御覧の
通
(
とおり
)
、
不躾
(
ぶしつけ
)
ながら
罷
(
まかり
)
出ました。
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
斯
(
かく
)
て又
享保
(
きやうほ
)
二年五月廿六日
双方
(
さうはう
)
共明廿七日
辰
(
たつ
)
の
刻
(
こく
)
評定
(
ひやうぢやう
)
所へ
罷
(
まかり
)
出べき旨
差紙
(
さしがみ
)
あり依て願人相手方
殘
(
のこ
)
らず評定所
腰掛
(
こしかけ
)
へ
未明
(
みめい
)
より相
詰
(
つめ
)
る抑も評定所に於て
吟味
(
ぎんみ
)
のありしは
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
蟄居
(
ちっきょ
)
の身分に
在
(
あ
)
るとも下総守殿通行の途中へ
罷
(
まかり
)
出で御処置を相伺い見込の趣き申立て、もし御取用いこれ無く自然行われざる次第に至らば、その節は一死殉国の心得を以て
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
其節は主税之助も
屹度
(
きつと
)
請合
(
うけあひ
)
私ども兩人
並
(
ならび
)
に
惣
(
そう
)
右衞門等證人同樣其
席
(
せき
)
に
罷
(
まかり
)
在候所主税之助實子
佐
(
すけ
)
五郎出生の後は先平助
遺言
(
ゆゐごん
)
に
戻
(
もど
)
り我が子に
家督
(
かとく
)
を
繼
(
つが
)
せんと
種々
(
しゆ/″\
)
惡謀
(
あくぼう
)
を
構
(
かま
)
へ藤五郎を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
後浦賀表へ
亜墨利加
(
アメリカ
)
船渡来、神奈川沖に碇泊
罷
(
まかり
)
あり、退帆致すべしと承るに及んで宿志を
遂
(
と
)
ぐべしと存じ、
窃
(
ひそ
)
かに渋木松太郎
事
(
こと
)
重之助儀も同志に候とて、連立ちて横浜村へ
罷
(
まかり
)
越し候処
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
「もう一度
夫人
(
おくさま
)
に
御執成
(
おとりなし
)
遊ばして、お許されまするよう、恐入りますが、
貴老
(
あなた
)
から。」「
罷
(
まかり
)
成らぬ。別に何を
毀損
(
こわ
)
したというではなし、ただ御家風に
合
(
あわ
)
ぬじゃで、
御詫
(
おわび
)
の仕様も無いさ。」
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
前
(
ぜん
)
申しました沢井様へ出入の大八百屋が、あるじ自分で
罷
(
まかり
)
出ましてさ、お
金子
(
かね
)
の行方を、
一番
(
ひとつ
)
、是非、だまされたと思って仁右衛門にみておもらいなさいまし、とたって、勧めたのでございますよ。
政談十二社
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
罷
常用漢字
中学
部首:⽹
15画
“罷”を含む語句
罷出
罷在
罷越
罷免
罷成
同盟罷工
罷違
吹罷
罷在候
同盟罷業
総同盟罷工
罷業
罷工
身罷
罷下
総罷業
罷通
罷道
罷職
罷登
...